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黒いもふもふな君が大人になるまでの記録 #1夢が叶った

わたしは、今年の4月までスイスで生活をしていました。
スイスで生活する中で、人生でやりたいことが1つ増えた。




スイスでの街中ではとにかく犬を見かけた。
とくにデカい犬。
デカい犬が街中でも、電車でも、果ては市役所のトイレにも連れられて、我が物顔でスイスの街を闊歩していた。


デカい犬がスイスの自然豊かな道をリードなしでガンガン走っている姿や湖にドボーンと突っ込んでいる姿が日常だった。
日本よりものびのびとした暮らしぶりにこっちまで幸せな気分になった。



死ぬまでに1度は、大型犬一緒に暮らしたいなあ。



スイス生活の中で、そんな想いがむくむくと育っていた。


日本に帰ってきて、3ヶ月ほど経った今、わたしの夢は叶った。そして夢のような日々を過ごさせてもらっている。


まだ小型犬くらいの子犬の君が、40キロほどの大きいわんこになるまでの宝物のような日々を忘れたくない。そんなことを考えて、日記をつけていこうと思う。


 
♢♢♢

Day 1〜2
初日から心配すぎる君

ジトっとした目の不安そうな表情?
後ろにいるのは、先住犬のトイプーのニコさん


この子が新しい家族のスタンダードプードルとゴールデンレトリバーのミックスのピノちゃん。
5月14日生まれで、7月22日にお迎えに行った。



見学にいったときより1回り大きくなっていたことに驚いた。君は兄弟から初めて離れて、寂しそうにずっと鳴いていた。

見学に行ったときの生後1ヶ月ちょっとのピノさん
赤ちゃんすぎて、抱き上げても寝ていた。
顎と足先の白い毛がかわいい。



ブリーダーのお姉さんが寂しそうに、いつまでもいつまでも見送りをしてくれた。涙がお姉さんの大きい目いっぱいに溜まっていたので、わたしまでもらい泣きしそうになった。



迎えた初日は車に酔ってしまったのか、環境が変わったせいなのか呼吸も荒く、ご飯も食べないくらい元気がなかった。
犬を初めて飼う夫が心配して、一晩中見守っていた。



朝3時ごろに、夫からラインがきていた。

「ぴのちゃん、元気になったよ!😆」

なんかすごい時間まで起きてる



5時ごろ、再びラインが入っていた。

「うんちしちゃった!どうしよう?!」

うんちを拾うって最初は抵抗あったなぁ。
犬を初めて飼う初々しいしさが、なんだか懐かしい。




次の日になると、ピノは少し元気になっていて安心した。
おいでと呼んでも反応薄いし、子犬なのに、ごはんもガツガツ食べない。
おとなしい性格なんだろうか?






それは、大きな勘違いだった。


Day 3〜4
怪獣の赤ちゃんとバリカンと爪切り


うちはペット不可なので、近くの実家でピノを飼っている。
3日ぶりに会いに行ったら、子犬ではなく、怪獣の赤ちゃんがいた。



とにかく甘噛みがすごい。
ワニの赤ちゃんなのかもしれない。

子犬は歯がかゆいと言うけれど、おいでと呼ぶと、まだ歯が生え揃っていない口を開けてガブリとくる。


ついでにパンチも繰り出してくる。
手が出る犬は賢いというのが、我が家の言い伝えだった。

母は抱き上げたときに顔にパンチを喰らい、
いつまでもなんだか臭いな、
と思ったら母の顔にうんちがついていたらしい。




なんと羨ましい......!!
わたしもピノとのおもしろい思い出を作りたい。

ぺろんちょ


椅子や机、目につくもの、すべてにかじりつく。
先住犬のニコさんも追いかけ回して、かじりつこうとしている。エサと勘違いしているのかもしれない。

ピノから避難するニコさんと降りてくるのを待ち構えるピノ


ごはんもよく食べ、よくおしっこをし、よくうんちをする。
ご飯は、ブリーダーさんに事前に確認をして、150グラム(ぴのは現在5キロ)を1日に3回に分けて、フードをぬるま湯でふやかしてからあげている。



さて、ぴのちゃんはスタンダードプードルとゴールデンレトリバーのミックスなので、毛が抜けにくい。そのためトリミングと呼ばれる、人間でいう美容院が必要になる。
大型犬のトリミングは1万円〜と、お金がかかる。


少しだけでも自分たちでできれば、お金が浮くかもと思い、バリカンと電動爪やすりを購入してみた。
今日はセルフカットにトライする。
犬を飼うのは5匹目なので、ちょっとした自信はあるつもりなんだ。

子犬のうちから、トリミングや体を触らせることに慣れさせると、なにかと役に立つ。
ピノが病気になって獣医さんに見せるときや、他人がピノを触ろうとしたときにも、安心できる。


拘束すると嫌がったので、2日間かけて少しずつ毛を刈った。手足の肉球の間の毛が長くて、つるつる床をすべっていたので、そこから始めた。

before
羊みたいでかわいかった
after
夏らしい、なんちゃってサマーカットに。


バリカンはこちらを新たに購入。
音が静かで刈りやすい。当たっても痛くない仕様なので、傷をつける心配がない。



バリカンといえば、
昨年死んだトイプードルのココのお尻の毛を母が刈ったときに、刈りすぎて猿のお尻みたいになったことがよくあった。

ちょっと痒そうで、床でお尻をかいていた。その様子があまりにも人間らしくて、家族で盛大に吹き出したのを思い出した。



子犬のぴのちゃんを育てながら、ココや他の犬たちとの思い出を追体験する。
もういないあの子たちとの思い出が、ぴのちゃんと触れ合う中で、色鮮やかによみがえる。



なつかしくて、切なくて、わたしはその夜こっそりと泣いた。



さて、次は爪だ。
ぴのちゃんの爪はとがっていて、引っ掛かかれると痛い。まだ加減をしらないぴのちゃんの爪で、誰かがケガをする前に、なんとかしたい。

犬の爪には血管が通っていて、切りすぎると出血するので、爪を切るのは怖かった。

とりあえずやすりを買って、とがっているのを丸くすることにした。
実際の爪切りは専門の人(トリマー)に切ってもらう予定だ。
やすりは電動のものを買った。

父がピノを抑えると、おとなしくなったので爪やすりはかなりスムーズに終わった。

▼思ったより嫌がらなかったので、当たりかもしれない爪やすり。次回も使ってみる。


ピノは疲れると狭いところにもぐって、休みたがる。バリカンや爪やすりのあとは、必ずもぐっていたのが可愛かった。

お尻はもぐらない。
いつもなにかしらが飛び出している。


さて、現在5キロで、これくらいの大きさのぴのちゃん。


これからどれだけ大きくなるんだろう?


ぴのちゃんにとっては、毎日が新しい体験の連続で。
新しいものに対する反応が可愛くてたまらない。


元気にすくすくと育ってね、ぴのちゃん。

代々の先住犬が遊んできたぬいぐるみで遊ぶ、ぴのちゃん




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