濃厚クリーミーで塩の概念が変わる。「らーめん虎」【札幌ラーメン屋めぐりvol.9】
らーめん虎(札幌市清田区)
琥珀 900円
札幌市清田区の住宅街にある名店。濃厚な白湯スープのラーメンが人気で、醤油や塩などから選べる。魚介醤油の「濃厚鯱」やとんこつ塩の「白虎」もおいしいが、今回は魚介塩の「琥珀」をチョイス。
第一印象はかつお節を感じる、しっかりとした魚介の味。特筆すべきはそのクリーミーさだ。スープはたっぷりのかつお節粉末で、一見茶色に濁って見える。しかし箸やレンゲを入れると、たちまち白濁したスープが顔を出すのだ。ほのかに甘い、まるで生クリームのようなミルキー感がクセになる。
塩ラーメンの「琥珀」だが、もはや塩ラーメンと呼んでいいのかわからないほどカテゴライズが難しい味だ。これを食べると、塩ラーメンの概念が間違いなく変わる。他のどのラーメン屋でも食べたことのない、唯一無二の味。
具はねぎ、玉ねぎ、メンマ、海苔とシンプル。チャーシューはきれいな丸型で、持つとほぐれるほど柔らかい。脂もほどよくのっていて、口に入れるととろける。
地下鉄駅からも遠く、住宅街に立つ店。にもかかわらず、連日行列で人気のわけが理解できる。特に週末は、開店時刻の11時を目掛けて行かないと並ぶことだろう。
独特なクリーミーさを味わえる、「らーめん虎」ならではの味。次回はとんこつ塩も食べたい。ごちそうさまでした。
2022年9月来店