ちょうどいいピリ辛具合のオロチョンが名物。「味源」【札幌ラーメン屋めぐりvol.20】
味源(札幌市清田区)
オロチョン 950円
清田区・白石区・豊平区の区境に位置するエリア。ここの住宅街の一画に佇むラーメン屋「味源」は、2019年に近くの清田通りから移転してきたらしい。地下鉄の駅からは遠いが、東北通りからはすぐなので車で行きやすい。
今回は人気No. 1のオロチョンを注文した。聞き慣れない名前だが、味噌ラーメンに唐辛子で辛さを加えたスープだという。網走には先住民族を偲んで行う「オロチョンの火祭り」という儀式があるらしく、その関係もあるのか、どうやら北海道ならではのラーメンのようだった。
豚骨ベースの味噌スープは、確かに辛いが甘さもやや感じる。豚骨のまろやかさと味噌の甘みがあるので、辛いのが得意でなくても無理なく食べられる、ほどよいピリ辛具合だ。ついゴクゴク飲みたくなってしまう。
麺は札幌ラーメンらしい、中太のちぢれ麺。硬さもちょうどいい。
具材はもやし、ねぎ、ピーマン、玉ねぎ、きくらげ、ひき肉と種類豊富。チャーシューはドンと1枚のっているのではなく、ご覧のように小さな角切りになっている。
平日ランチタイムは、小ライスの無料サービスもある。定価400円の半チャーハンが150円で頼めるのも嬉しい。
今回は半チャーハンをチョイスした。ザ・ラーメン屋のチャーハンといった味で、大げさかもしれないが、まさに理想のチャーハンそのものだ。味付けは濃いめ、ほどよくパラパラで、ねぎの香ばしさがいい味を出している。半チャーハンではなく、丸々一皿食べたいくらい。ラーメンがおいしいのは大前提だが、何ならチャーハンを食べるためだけに来る価値もある。
ちなみに、人気No.2の「鉄火」もおいしそうだ。こちらはオロチョンより辛く、辛さが1〜4まで選べるらしい。かなりの激辛らしいので、心して食べよう。
おいしいラーメンとチャーハン、ごちそうさまでした。
2023年3月来店