SAPモジュールとは何か?SAP初心者でもわかるように解説してみる
前回、IT初心者の人向けに”SAPとは何か?”を書いてみたが、今回はもう少し深く説明していきたいと思う。
”SAPって何?”、”ERPって何?”と思った方は、5分くらいで読める内容になっている前回のnoteを見てください。以下にリンクを貼り付けておきます。
それでは今回、具体的に何を説明していくかというと、
タイトルにもある通りSAPの『モジュール』について説明していく。
1.SAPのモジュールとは何か?
SAPの『モジュール』とは「機能の単位」のことをいう。
「機能の単位」ってなに?となるかもしれませんが、前回のnoteで説明したERPのプロセスの図をもとに説明していく。
図のように、”買う”、”売るものを作る”、”売る”、”お金を管理する”といった各プロセスがあるわけだが、SAPは更に詳細なプロセスで情報を管理している。
次章で”買う”プロセスの詳細については触れていくが、SAPでは、それらの詳細なプロセスを実行するための各機能を明確に分けて、業務要件定義やシステム設計などの管理や責任分担を簡単にしているのだ。
”業務要件定義”や”システム設計”などのキーワードがわからなかった方は、ググって頂きたいところだが、要するに「SAPの全ての機能を覚えたり導入する必要は無く、モジュール毎に企業に導入したり、プロジェクトの作業を進められる」ということだ。
もちろん、各モジュールで連携するプロセスもあるので完全に独立しているわけではないが、1つのモジュールの専門家になれば、SAPで飯を食っていけるのだ。
2.モジュールについてさらに詳しく!
モジュールについてさらに詳しく説明していく。
例えば企業の「モノを買う」といった購買の作業について説明する。
購買の作業をSAPのモジュールでいうと”MM”(エムエム)と呼ぶ。
何の略かというと”Material Management”だ。
先ほどのプロセスの図でいうと”買う”のプロセスになるわけだが、SAPでは”購買依頼”、”購買発注”、”発注承認”のプロセスで成り立っている。
この3つのプロセスをSAPで実行することで”モノを買う”ときに使用した”何を買ったか”、”いくらで買ったか”、”どこの取引先から買ったか”などの情報がSAPに記録されお金の管理に使われるのだ。
なお、図ではモジュール”MM”の購買部分について記載しているが、MMは買ったモノを入庫して在庫になるまでを”MM”の管理としている。今回は長くなるので、割愛させていただき、別のnoteで書きたいと思う。
その他のモジュールについては以下の通りだ。
他にも”QM”(品質管理)や”HR”(人事管理)などもあるが、私は今まで製造業の企業に関わってきたためか、私が関わった企業で共通して利用していたモジュールは図の6個のモジュールである。
特に”FI”、”CO”、”MM”、”SD”はどこの企業でも存在する経営活動であるため、多くの企業でSAPを導入されているイメージだ。
3.SAPモジュールとは?まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
最後に「SAPモジュール」とは何か、纏めると、このようになる。
IT初心者の”あなた”に向けて、難しい用語を出来るだけ使わずに書いてみたが、どうだったでしょうか?
正直、今回は難しかったかもしれないと自負している。
もし、わかりづらかった内容があれば、コメントを頂けるとありがたい。
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