SAPとは何か?初心者でもわかるように解説してみる
前回の記事ではIT業界でも『SAP』のスキル・経験がある人は高値で売り込める記事を書いた。
本記事は『SAP』とは何か、IT初心者でもIT市場で戦えるために簡潔にまとめてみた。
1.SAPとは何か。
『SAP』とはドイツの企業の名前である。
読み方は“サップ”や“エスエーピー”と呼ばれる。
『SAP』が提供するソフトは多数あるが、『SAP』と言えば、ほとんどのケースは「ERPパッケージソフト」の事を意味する。
「ERPパッケージソフト」については本記事では「ERP」と略させてもらうが、俗にいう『SAPエンジニア』、『SAPコンサルタント』とは、SAPのERPについて「知識のある人・扱える人」のこと言う。
「ERP」についての詳細は次章で説明するが、日本国内、海外問わず大手企業のほとんどはSAPのERPを導入している。
つまり「SAPとは何か?」というと、「大手企業のほとんどが導入しているERP」というのが答えだ。
導入企業やシェアを詳しく知りたければググって頂ければ情報が出てくると思うが、ポイントは大手企業のほとんど導入しているということだ。
前回の記事の補足になってしまうが、大手企業は資金があるので、プロジェクトの予算規模も大きい。
故に、前回の記事に書いたような高単価な仕事に結びつくのだ。
2.ERPとは何か。
ERPとは『Enterprise Resource Planning』の略である。
ERPについて下記の2つを解説していく。
ERPで出来る事
ERPが導入される理由
ERPで出来る事
「ERP」を限りなく噛み砕いて言うと、『企業がモノを買ったり、売ったり、資金を管理したりするためのソフト』だ。
企業がモノを売って商売・経営するためには売るための部材などを買って、商品を作る必要がある。この一連流れをプロセスというのだが、ERPはこのプロセスで発生する様々な情報(データ)を管理することができる。
ERPのプロセスを図解すると、このようなイメージだ。
SAPを熟知している人からすると、「いや、、ちょっと足りない、、」となるかもしれない。
ただ10年以上、SAPを扱って来て1周回って初心に戻ってみると、このイメージで合っていると私は思う。
ERPが導入される理由
なぜ、ERPが大手企業のほとんどが導入しているかというと、理由は2つだ。
正確な資金管理をする。
資金管理の時間を少なくする。
①.正確な資金管理をする。
企業規模が大きければ大きいほど商売の内容が複雑になり、資金管理が難しくなる。
企業は利益に応じて税金を納めるわけだが、資金管理が正確にできていないと正しい税金も払えず、社会の信用を落としてしまう。
社会の信用を落とす例だが、2015年に「東芝」が不正会計で東証1部から東証2部に降格となった。
大きな企業は社会の信用を重要視しているため、ERPを導入して正確な資金管理を実現しようとしているんだ。
②.資金管理の時間を少なくする。
ERPというソフトでデジタル化することで、離れた場所の工場や支店の資金も管理できる。
これは、売上帳などの紙で売り上げを本社に郵送するよりも時間が掛からないのは明白だ。
また、前項の1で述べた通り、資金管理は重要なわけだが、資金を管理する国際的なルールがあり「国際会計基準」と呼ばれるのだが、SAP ERPはもちろんその会計基準にのっとって作られている。
つまり紙で作る売上帳よりもチェックなどの時間も削減できるのだ。
3.SAPとは何か?まとめ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
最後に「SAP」とは何か、纏めると、このようになる。
極力、難しい用語を使わずに書いてみたが、どうだったでしょうか?
この記事はIT初心者に向けた「あなた」に向けて書いてます。
もし、わかりづらかった内容があれば、コメントを頂けるとありがたい。
もちろん、批判や間違いもコメントを頂ければ修正していく。
前回の記事でも書いた通り、「SAP」の仕組みは奥が深く、10年以上、SAPに関わっている私でも勉強の日々だ。
一緒にスキルアップしていければと思っている。