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紅茶を浸す間もなく、ほおばりたい
自分で作れるお菓子の種類なんてたかが知れてるけど、その中ではシフォンケーキが一番スキだった。
けれど、焼きたてのマドレーヌの素晴らしさに衝撃を受け、マドレーヌの沼に落ちた。
今日はそんなマドレーヌの作り方について。
例によって、参考にするレシピはムラヨシマサユキ師匠だ。師匠!いつもお世話になっております!
(注: 勝手に師匠と読んでおります。知り合いではありません)
下準備あれこれ
マドレーヌの材料は、薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、はちみつ、バニラエッセンス、バター、そして、レモンの皮のすりおろし。
薄力粉とベーキングパウダーは予めふるっておく。粉をふるうときは目の細かいザルを使う。製菓用の粉ふるいもあるにはあるのだが、洗い物が楽なのでいつもザルを使ってしまう。笑
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台にラップを敷き、その上に粉をふるい、敷いていたラップで包む。直接ボウルにふるい入れるのではなく、予めふるっておくのは、粉が飛び散らないからだと思う。(その他にも理由があるのかもしれないが)
毎回思うけど、ラップに粉がくっつくのでオーブンシートのほうがいいかもしれない。ラップの方が粉を包みやすいんだけどね。
レモンの皮はマイクロプレーンというメーカーのすりおろし器で削る。
他の料理でもたまにレモンの皮をすりおろすことがあるので数年前に買ったのだが、きれいに削れるし、洗い物も楽で大変お気に入りである。
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混ぜるときは魔女気分で
そんなこんなで、下ごしらえを終え、材料をレシピに添って混ぜていく。
ポイントは混ぜ方で、なるべく静かにまぜる。そうしないと気泡ができてマドレーヌの表面にブツブツとした穴が空いてしまうのだ。
泡立て器を立てて、一定の速度でまぜる。例えるなら、魔女が「ヒヒヒ」とか言いながら怪しく鍋をぐるぐるかき混ぜるように。
(イメージはねるねるねるねのcm)
生地はあっという間に出来上がるが、すぐに焼けるわけではなく冷蔵庫で寝かせる。
こうすることで、生地のコシがゆるんで、食感が良くなるそうだ。
失敗作も作ってみたい
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それから、型にバターをぬる。可愛い可愛いマドレーヌ型。その唯一の難点は、バターが塗りにくいことだろう。
貝殻の溝にもしっかりと、かつ薄く塗り広げる。
そして、一旦冷凍庫で冷やす。
冷やすことでオーブンで焼いたとき温度差が生まれ、膨らむそうだ。
とは言ったものの、、、
生地を寝かせたり、冷凍庫で型を冷やしたり、ほんとにこの工程いるのかな??と思うことが、菓子作りには多い。
この工程を抜かしたら、どんなふうに失敗するのかな?
興味本位で試してみたくなるけれど、美味しく作りたい気持ちが勝って、レシピの通りに作ってしまう自分がいる。
冷やしたら、強力粉をふるい余分な粉を落とす。
生地を等分して、オーブンで焼いていく。
紅茶にマドレーヌを浸すなんてしない
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完成!
焼きたてを一つ頬張れば、至福のとき!
この焼きたてが食べたくて、マドレーヌを作ってるようなものだ。
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マルセル・プルーストの「失われたときを求めて」の有名な冒頭を思い出す。
(読んだことないけど)
紅茶に浸したマドレーヌを食べた主人公が、幼い頃の記憶を思い出す。
しかし、私は焼きたてを直にほおばる。
紅茶なんていらないし、
過去も思い出さなくていい。笑
だって、これが一番美味しいから。