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古代メキシコの知恵 - 幸せに生きるための「四つの約束」

今回は、古代メキシコのトルテクの知恵をドン・ミゲル ルイス氏が書き下ろした「The Four Agreements」をご紹介をしたいと思います。

前からちょくちょく耳に入ってきていて気になっていた本ですが、先日私のパートナーが友人の引越しを手伝った時に偶然にもこの本をもらって帰って来たので早速読ませて頂きました。

私は英語版を読みましたが、この本は「四つの約束」として日本語訳されています。amazonで日本の方たちのレビューをチョックしてみたところ「言ってることはごもっともだが、実践が難しいので、実践するための具体的な手法やヒントが欲しいところでした。」という投稿があったので、その辺もカバーして「四つの約束」を解説していきたいと思います。

一つ目の約束 - 「 Be impeccable with words」 - 「正い言葉を使うこと」

自分や人を傷つけるような言葉や嘘は使わない。これは実際に自分の口から発せられる言葉だけではなく、頭の中で起こっている自動思考の言葉を正しく使う勧めであります。

無自覚なネガティヴなメンタルモデルやトラウマを抱えている方、世の中の悪いニュースばかりを聞いている方、ゴシップ雑誌が好きな方などは自動的に思考が人(自分も含め)や環境を裁き、非難するパターンになっています。

非難だけでなく、被害者意識、罪悪感、劣等感、羞恥心などのネガティヴ思考を行ったり来たりています。とにかく悪口、文句、悲観が多い人の頭の中はこんな状況です。

あなたは自分のこと、人のこと、現実のことをどのように頭の中で表現していますか?真実ではないことや毒になるような言葉を、あなたに対して、または他人や状況に対して使っていませんか?

自分の存在に対して敬意を持てずして、他人からの敬意は期待できません。まずは自分に対して正しい言葉を使ってください。あなたの状況を変えたかったらまずはそこから始めてください。

どうしても毒なことを考えてしまう方は、その言葉が出てくる根底を癒してあげる必要があります。先にもお話したように、ネガティブ思考のループの根底にはトラウマがあります。

本人が自分のトラウマに気が付いて、傷ついた自分という存在全てを受け入れ、慈しんであげる必要があります。

解離されていたインナーチャイルドの怒り悲しみに寄り添い、耳を傾け、慈しみ持って会話し、セルフ・コンパッションをマスターする事で、慈しみ、優しさ、そして希望を含めたボキャブラリーが増えていきます。

初心者にはこのような自己発見セルフ・ヒーリングは難しいので、経験のあるセラピストさんと会話をする事もオススメしますが、週1回、自分の話を聞いてもらって、メンタルモデルの縄ときをしてもらっても、自分の頭の中での自分との会話を意識的に変えていけるのはあなただけです。

瞑想、呼吸法、チャンティングなどを生活習慣に取り入れて、思考の数を減らすところから始めましょう。これらの活動は自動思考の部分の脳の動きを和らげる効果があると脳神経学的にも証明されています。

思考の数が減ってくると、1日平均5−6万と言われている思考にもっと意識して気がつくようになります。「ほとんどのネガティヴ思考は信憑性のないモノだ」と気がつきます。

そして、あなたの思考はあなた自身ではないことに気がつきます。だって、自分の思考を聞けるということは聞いているあなたがいるわけですよね?それが真実の自分であり、純粋な意識です。純粋な意識は永遠に平静で満たされていることに気がつきます。

私 Eyetoの場合、プラントメディスン、クンダリニ・ヨガ、ブレスワーク、チャンティングなどを定期的にしながら、純粋な意識とつながる時間を創ることで、徐々に古いネガティヴ思考の夢(マヤ・幻覚)から目覚めていきました。

人と自分を比べない事もとても大事です。自分には自分だけにしかないユニークな特徴があって、すべてのモノは生きるべくして生きている事を忘れないでください。

私たちはいつも「完璧に不完璧なのだ」と思い出します。あなたは不完璧であることが完璧で、そんな自分を温かく見つめ、知って、応援して生きていくのが人生です。

誰でも失敗をします。知らなかった事がなければこの世に生まれてくる必要が最初からなくなってしまいます。

生きるということは知らなかったことを知っていくことです。あなたの人生はあなたの一番の先生です。

そして、この気づきに行き着くためにはトラウマやマインド・コントロールよる悪夢(マヤ・幻覚)の世界にまずは入ることが必要だったのです。それに気がついた時、トラウマやマインド・コントロールの原因となったすべてを許すことが出来るでしょう。

二つ目の約束 - 「Don't Take Anything Personally」- 「なにごとも個人的に受け取らないこと」

人があなたに対して「あなたはブサイクだ」とか「あなたはデブだ」または「あなたは美人だ」とか「あなたは素晴らしい」など、何を言おうとも、個人的に受け取らないという約束です。

一つ目の約束では自分や他人を傷つける言葉を使う事をやめる約束をしましたが、二つ目の約束では他人があなたを傷つける言葉を発した時に、個人的に受け入れず、傷つかない約束です。

この約束はなかなか理解しにくくて、ここでこの本は信憑性がないと放ってしまう人もいっぱいいそうです。だって、大好きな人にダメだしされたらそれは個人的に受け取ってしまいますよね。直す努力をした方が良いのでは?と思いますよね。

「なにごとも個人的に受け取らないこと」と言うよりも「他人の意見に左右されないようになること」と言った方が正しいかもしれないです。

例えば普段からあなたが嫌悪な思考を無意識に垂れ流し状態にしていたとします。そんなあなたは「あなたはブサイクだ」と言われた時、どうしてもそのコメントを個人的に受け入れて傷つき、怒り、悲しむでしょう。

例えばあなたが暴食する事でストレスを解消していて、そのストレスの根本を見つめて癒す努力を全くしていなかったとします。そんなあなたは「あなたはデブだ」と言われた時、どうしてもその言葉を個人的に受け入れてしまうでしょう。

あなたのことを一番に知っているのはあなたです。あなたがどれだけ怠けてきたか、またはどれだけ努力してきたかはあなたが一番知っています。ですから人に何を言われても、その言葉が一理あるような土壌を作っていなければ、その言葉の種には何の力もありません。

自分の行動と言動一つ一つに探究心を持って、実際に自分がなぜ、何をしているのかを知りましょう。

自分の感情を抑えるために依存している事はありませんか?自分がより健康に幸せに生きるために出来る事があるのがどこかで解っていながら逃げていませんか?

自分を最大限に生かすために日々出来る事をしていると実感するだけで、自分の生き方に自信がついていきます。

そうでなかったら今日から始めれば良いのです。

5年前に知っていたかった!なんて後悔している時間はありません。

自分の思考の動きをしっかり把握して日々心を磨いて行動していたら、「あなたはバカだ」と他人に言われてもその言葉はあなたにとって全く重みがなく、個人的に受け入れることはないでしょう。

他人の意見に左右されないようになるには、あなたが正直に心の底から自分の事を知っていて信用関係を築けているか、というところがポイントになってきます。そうしたら人それぞれ個人的な価値観で個人的な意見を持っている事は尊重しつつ、人の意見に左右されないようになります。

三つ目の約束 - 「Don't Make Assumption」- 「思い込みをしないこと」

実は結構やってしまっている方が多いのではないでしょうか?日本人にはとても多いと思います。「人の気持ちを察する」のは良いのですが、ただの思い過ごしや思い込みになってはいませんか?

自分の価値観や一般の価値観を当然の事のように、他の人に投影していませんか?

投影とは自分の理想や思い込みで他人の行動や言動を決め込み、仮定することで、その理想や思い込みと違ったと気がついた途端にその人に対してがっかりしてしまうと言う一人相撲な人間関係です。

良く決め込むのも悪く決め込むのもエネルギーの無駄です。

仮定したり、決め込んだりしない約束をする事で私たちは周りの人たちと、もっと賢くクリアなコミュニケーションが出来るようになります。パートナーシップだけでなく、すべての関係が変わっていきます。

コミュニケーションができない関係は暗闇の中を電灯なしで歩く事とおなじです。コミュニケーションの足りない人間関係の中では衝突や争いを生んでしまうのです。

また、自分に嘘をつくのをやめて、自分の正直な気持ちを伝えられるようになりましょう。そしてあなたも人の正直な気持ちを受け入れられるようになりましょう。

簡単そうで難しいこの約束ですが、オープン・コミュニケーションがいつも出来るようになると、混乱や勘違いを防ぐ事が出来るので、いつも快晴の空のように見晴らしが良くとても気持ちが良いですし、だんだんと言葉をホワイト・マジックのように使えるようになっていきます。

四つ目の約束 - 「Always Do Your Best」 - 「つねにベストを尽くすこと」

先の三つの約束を鍛錬するために必要なのが、この四つ目約束。とにかくどんな状況にあってもいつもベストを尽くすことです。

やりすぎでもなく、やらなすぎでもなく、調度のベストを尽くす。

そしてあなたのベストは毎回違っても良いことを忘れないこと。朝のエクササイズ、瞑想、ヨガ、チャンティングなどなど、の後はベストの質が良いだろうし、疲れている時や病気になった時はベストの質が落ちるかもしれません。

ベストの質が上がったり下がったりしても良いから、とにかく一時一時ベストを尽くすのです。

ベストを尽くしている時私たちは健康管理をしっかりするだろうし、自分を含めた、家族、友人仲間、社会のために、何かできることの行動を起こしているでしょう。

ベストを尽くしている時私たちは喜びを持って行動に移したいから行動していて、見返りや支払いなどが目的ではありません。勉強して鍛錬して、自分が授かったものをただただ人とシェアしたいのです。

ベストを尽くしている時私たちは罪悪感、脅迫観念、劣等感や羞恥心から無縁ですが、謙虚な心は忘れません。

ベストを尽くしている時私たちは今を楽しんでいます。過去に縛られることはありません。過去や生い立ちを完全に癒し、許しています。

ベストを尽くしている時私たちは愛で満ちています。すべての細胞が愛の波動で活き活きとしています。

ベストを尽くして先の三つの約束を守ることで、自分と自分の人生に対しての敬意と愛がどんどん膨らんでいきます。

まとめ

「四つの約束」いかがでしたか?

Eyetoが思うに、「四つの約束」がごもっともだけれでも実際に実践する事が難しい理由として、私たちは異なる約束を無自覚な信念(思い込み)として、幼少の時または現在進行形でしていて、一生懸命それを守ってしまっているからです。

これが、「メンタルモデル」とか「トラウマ」って言われるもので、無自覚な自己定義です。

例えば、あなたが子供の時楽しく友達と遊んでいる度に、急に大人に怒られてはおしおきをされていたとしましょう。あなたはその時から遊びに夢中になるとバチが当たると言う約束を守っているかもしれません。

例えば、あなたの父親(または母親)が浮気して、両親が離婚したとします。それからあなたは男性(または女性)は他の女性(または男性)と浮気していつかは自分から離れていくものだという約束をしてしまうかもしれません。

例えば、あなたは無条件の愛を知らずに育ったとします。そうすると、あなたは自分は価値のない存在だと自己定義して、自分の才能に気づかないまま、他の芸能人や有名人に夢中になり、その人たちがたくさんのお金を稼いでいて、家を買っていて、高価なレストランに行っていて、高価な洋服を着ていて、海外旅行をしていて、私たちはこんな事もしていて、あんな事もしていて、たくさんの人を影響していて、私たちすごいでしょ?というような情報を毎日画面で見ていたとします。

そうしたらあなたは、人はたくさんお金を稼いでいて、影響力がないと幸せになれない、というような信念を持ってしまいます。

このような有名人の人たちは何かをあなたに売っています。彼らのビジネス、アイデアリズム、スポンサーの商品、ライフスタイル。あなたが影響される事で彼らの収入と影響力はさらに大きくなっていきます。

その人たちの意見をあなたはどこまで個人的に受け入れていくのですか?あなた独自の幸せと健康と楽しみと奉仕にフォーカスした方が良いのではないですか?

私たちは目覚めるまで過去の「トラウマ」や「メンタルモデル」の夢(マヤ・幻覚)を見続けます。そしてその夢が悪夢であったり、自分の人生を膨大な資本主義の歯車の一部と化すものだったとしても、その夢の中で長年創り上げられた自我の世界に執着して依存までしてしまいます。

もし今、自分に対して敬意と愛を持てずに生きているとしたら、それは古い過去の夢、だと気づいてください。

今ここから一つ一つ古い約束を「四つの約束」に変換していくことであなたは自由に自分の人生を切り開いていく第一歩を踏み出します。

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