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新しい友だちができたかもしれない。ひとつの言葉を見て、もうやめよう、と、どちらかが言い出すまで話し続けることができそうなひと。いくつかの言葉を画用紙に散りばめて、一緒にそれを眺めた。散りばめられた言葉が、大きければ大きいほど、その言葉をもとに話す内容が広がる。画用紙のなかで、気になる言葉を拾いあげて、話し出す。

「書くこと」を、他の言葉で表すとすれば、なんですか?

画用紙に落ちていた言葉を拾って、問いをくれた。「書くこと」ってなんだろう。しばらく考えて、「立ち止まる」と、答えた。

私にとって書くことは、立ち止まることなのではないか。だから、時々、無性に書きたくなる。いつも動いているから、立ち止まって、深呼吸したくなるのだ。立ち止まり、自分のことを見ている。手紙を書くときは、立ち止まり、相手のことを考えている。書くという行為は、他のことをする手を止めて、そのことに集中することができる。書いている時間は、書く時に考えていることに捧げている時間なのだ。

「立ち止まる」

立ち止まって、想いにふけりたい時がある。考えを巡らせたい時もある。書くことは、やっぱり立ち止まることだ。今の私にとっては、そう感じる。

書くことで自分のなかに入っていくことができる。物語を書くことで、誰もが入ることができる世界を作ることもできる。立ち止まって、その世界を見てもらうことができる。

書くことは、立ち止まること。と、答えた理由を、もう一度よく考えてみたくてこれを書いた。


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サオリス・ユーフラテス|正しい道より楽しい道を。最短距離より,寄り道を楽しんで。
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