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スッタニパータ:仏教の初期教典を探る
今日は仏教の初期教典の一つである「スッタニパータ(Sutta Nipāta)」についてご紹介したいと思います。この経典は、仏教の基礎的な教えを含んでおり、仏教を深く理解するための重要な資料です。
スッタニパータとは?
スッタニパータは、パーリ語仏典の一部であり、仏教初期の教えや説話が含まれています。「スッタ・ニパータ」は「経(スッタ)」と「集まり(ニパータ)」を意味し、多くの短い経典が集められたものです。この経典は、仏陀の教えを伝えるために使われてきたものでその内容は非常に実践的です。
主な内容
スッタニパータには、仏陀やその弟子が様々な人物と対話をする場面が多く含まれています。その中でも特に有名なのが「スバーヴィタ・スッタ」です。青年スバーヴィタが「善き生き方とは何か」と尋ねます。
仏陀の弟子アーナンダ(阿難尊者)は仏陀の言葉を以下のように伝えます。
道徳(シーラ):五戒(戒)
殺生を避けること
盗みを避けること
不適切な性的行為を避けること
嘘を避けること
酒や麻薬を避けること
集中(サマーディ):禅定(定)
心を統一し、瞑想を通じて深い集中を得ること
智慧(パーニャ):般若(慧)
物事の本質を見抜く智慧を養うこと
これらの教えを通じて、人々は苦しみから解放され、平和な生活を送ることができると仏陀は説いています。
スッタニパータの重要性
スッタニパータは、仏教の基本的な教えを学ぶための重要な経典です。この経典には、仏陀の直弟子たちとの対話や、仏陀が一般の人々に教えを説く場面が多く含まれており、仏教の教えを日常生活にどのように適用するかについて具体的な指針を与えています。
まとめ
スッタニパータは、仏教の初期教典として非常に重要なものです。この経典を通じて、仏陀の教えの根幹に触れることができ、日常生活における実践的な指針を得ることができます。仏教に興味がある方は、ぜひスッタニパータを読んでみてください。その中には、今を生きる私たちにも通じる普遍的な智慧が詰まっています。
行き詰まったときに原点にもどってみると、根っこにある大事なこと、根本を発見するかもしれません。 合掌
今日もご覧頂き有難うございます。
念水庵
参禅堂の内装は壁も天井も構造用合板の目透かし張りです。
外装も内装工事もいよいよ大詰めになってまいりました。
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