創造と表現
僕はクリエイターにはなれない。
そもそもアーティストとかクリエイターを自称すること自体が好きじゃないというのは一旦置いといて、今日は自分が何者かを伝えるための肩書きを探してた頃に考えたことを書こうと思う。
知ってる人も多いと思うが改めて、アーティストは日本語にすると芸術家、クリエイターは創造者となる。
この2つの明確な違いは『作り始めるきっかけ』にある。
アーティストは表現をする人なので、自らのインスピレーションをきっかけに作り始める場合が多く、人によっては生理現象に近い可能性がある。
一方クリエイターは創造者と言うだけあって、イメージを具現化する人を指し、誰かからの依頼や、世の中の需要をある程度予測した上で制作が始まります。
もう少し噛み砕いて言うとアーティストは趣味に近い部分があるので、"自分がやりたいからやるもの"なのに対して、クリエイターは仕事に近い部分があり、"誰かに喜んでもらいたくてやるもの"のような違いがあります。
後半は少し僕の解釈が入ってしまってますが、概ねこんな感じです。
そして、僕自身が作詞をしたりするきっかけを考えてみると、圧倒的に表現に分類されているものだと気付かされます。
誰かに頼まれて何かを作る、特に色んな要望を考慮して制作するとなると、案件をこなすことはできても精神的な負担は凄くあるだろうなという想像は容易くできます。
なので僕はクリエイターにはなれず、アーティストなら可能性があるという結論に至りました。
僕はよく、人として価値がある状態を目指してると話しをするので、そう言った点でもクリエイターは選択肢から除外されてますが、それならアーティストよりもインフルエンサーを目指し方が実は手っ取り早かったりします。
ただ、案件やニーズに対してのモノづくりが出来ない点がその道を困難にしました。
分かりやすい例としてYouTubeがあります。
再生回数を気にせずやりたいことをやる人はいいのですが、沢山観てもらおうと思ったら市場調査や流行を把握するのは必要不可欠になってきます。
もちろん運よく当たる可能性はありますが、インフルエンサーに関わらずビジネスをするということはこのクリエイター的な精神やバランス感覚が非常に重要です。
それが出来ないならアーティストになるしかありません。
しかしここまで読んでいただいた方は分かると思いますが、アーティストは収入を生むのがかなり難しく、ほとんどの方がクリエイターとしての顔や労働者としての顔を使い分けていらっしゃいます。
実際に日本国内ではミュージシャンをアーティストと呼んだりすることも多いと思いますが、一般的に我々がアーティストと呼んでる人達は商業音楽をやってる人達なので、実はクリエイター寄りなんですよね。
タイアップをしてる有名な人達もそうだし、本人はそんなに有名じゃないけどめちゃくちゃ楽曲提供したりもしますから、従来のやり方の中ではアーティストに括れる人は少なかったと思います。
僕が子供の頃見てたミュージシャンはまさにそういう存在で、「売れないと次がない」とインタビューで語る姿に影響を受けた考え方をずっとしてきました。
ただ、事務所に所属する前はその人達も好きな音楽をやってはずです。
昔はテレビやラジオに出ないと活動を続けて行くのが難しかった時代でもあるので、力関係的にも消費される歌を作り続けないといけなかった側面もあるのかなと思います。
そう言う点において、今は個人での発信やマネタイズのハードルが下がり、テレビやラジオに取り上げられなくても活動を継続できるやり方はあるのかなと思うので、クリエイターマインドになれない僕は考え方を切り替えた方が楽だと感じています。
これまでの経験を踏まえても、自分のためにやったことが誰かに感謝されるパターンが圧倒的に多いので、心のままに表現をすることを大切にして発信していこうと思います。
ちなみに今日はnoteを毎日投下して31日目です。
ずっと継続して発信することをしてきてないので、11ヶ月後にどれくらい環境や心境が変わってるのかを楽しみに今後も更新していきます。
ありがとうございました。
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