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政治と経済に参加して世界と自分をリンクさせる

何だか急に真面目なタイトルになってしまいましたが、政治と経済について書きたいと思います。

よく話題にあがることなので、今更かもしれませんが、日本では若者の投票率が圧倒的に低いです。

60代以上の半数程度の割合であり、尚且つ人口数も高齢者の方が圧倒的に多いので、一人一票である民主主義選挙においては割合以上に投票数は重要なファクトになります。シルバー民主主義と言われる理由です。

国政選挙における年齢別投票率

出典:政府広報オンライン

そして、若者が選挙に行かない理由の一位は「自分が投票しなくても政治に影響はないと思うから」。面倒くさいは少しは理解できますが、政治に影響がないと思うという考えはぜひ変えてほしいと思うところです。

若者が選挙に行かない理由

出典:受験や進路・進学情報の教育ニュースは「リセマム」


次は経済の観点で見てみます。欧米諸国と比較した金融資産の所有割合を表した図です。日本人は株式や投資信託の所有率は低く、現預金の割合が圧倒的に高いことがわかります。

家計金融資産の推移|ポートフォリオの各国比較

出典:資産運用立国の実現/日本FP学会交流会

また、時代の推移を追ってみても、日本の金融資産の所持率はまだまだ低水準であることがわかります。(新NISAによって今年からようやく増加傾向に)

家系金融資産の推移|金融資産割合の増加率比較

出典:資産運用立国の実現/日本FP学会交流会

つまり、多くの日本人が政治に参加せず、市場(経済)にも参加をしないでいるということです。(労働というかたちでしか市場に参加していない人が多い)

確かに、トランプ大統領の銃撃未遂事件が起こっても、Windowsが世界規模でシステムトラブルを起こしても、自分は毎日同じ職場で同じ作業を繰り返して、上司に叱られストレスを溜め、家に帰ってビールを飲んで一日は終了、明日からも同じような毎日の繰り返しだ、という気持ちはわからないでもありません。

しかし、まずは投票に行って一票を投じてみること、または自分で企業を選らんで株式を買ってみることを試してみると、この考えは変わるはずです。

その行動によって、自分の一挙手一投足が世界とリンクする実感を得られるからです。

仮に、トランプ大統領が当選する時に株価が上がる銘柄を保持していたとしましょう(石油とか金融とか)。

それはつまり、トランプ大統領が当選した時に自分の資産が増大することを意味します。仕事で給料がなかなか上がらなくても、持っているだけでお金が増えるわけです。これによって選挙の結果を自分事として捉えてチェックすることになるでしょう。

つまり、世界経済に対して身銭を切ったことになると、労働者としてだけではなく、株主として市場に参加することになるのです。

しかし、自分が保有する株価が上がる一方で、他国への支援を辞めることを宣言しているトランプ政権が誕生すると、例えばウクライナへの支援が断ち切られる可能性も生じ、現地の人の運命が左右されることも意味します。

自分のお金が増えることと海外の政治情勢をリンクさせて考えなければならなくなります。これにより、世界的な俯瞰力を持って世の中のことを考えられるようになります。

この感覚を知ることができれば、「自分が投票しなくても政治に影響はないと思う」といった感情はなくなってきます。自分が参加している市場で株価が上がり、そして人の命が危険に晒されるような、そんな様々な複雑なことが起こっているからです。

そして、株式と投票の最大の違いは、民主主義はひとり一票であることです。株式は金持ちであればあるほど株式を取得できるため、資産額で影響力が決まりますが、投票は平等です。ユニクロの柳井さんもソフトバンクの孫さんもマクドナルドで働く従業員も同じ一票の権利を持っています。

僕の様な大して金を持っていない人間は、株を買って世の中に影響を波及させることは到底できず、投票することの方が世の中に影響を与えられる可能性がまだ高いと思っています。この辺りは、政治に関心が高いか経済に関心が高いか、個人の興味関心によるところでしょう。

それはさておき、日々の仕事や日常を世界とリンクさせることで、生活の充足感は格段に高まることになります。自分が世界に何の影響も与えていないと思いながら過ごすなんて、少し空しくないでしょうか。

充実した人生を過ごすためにも、まずは政治と経済に参加することから始めるのが良いと思います。

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