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節約における心得|痛みを感じない程度に

僕は節約をするのが好きだが、節約生活を数年続けてみて感じたことがある。大切なのは、程良い節約と納得のいく買い物をすることだ。

当たり前のことを言っているようだが、そこに何よりも重きを置きたいと考えている。

コロナウイルス禍のステイホーム期になりふり構わない節約を実践してみたのだが、さすがにメンタルが枯渇したことを強く覚えている。当時は「これを機にたくさん金を貯めよう!」と思い、まずは固定費の削減から始めてザクザクと不要な支出を削り取っていったところ、想像以上に手元に残る金が増えて節約の旨味を知ってしまったのである。

そうすると「もっともっと」と拍車がかかり、金を使うことに「痛み」を感じるようになってしまった。金麦を飲まずにプレミアムモルツを飲むことでさえ、その差額に痛みを感じてしまうのだ。

こういった心がけは大切ではあるけれど、何らかの支出をする度に痛みを感じてしまうのはさすがに行き過ぎだと気づいた。これではステイホームが終わって友人から食事に誘われる度に痛みを感じるようになり、友達がいなくなってしまうだろう。

だから、こういった細かい我慢を伴う節約は過度に意識せず、固定費や大きな買い物を最小限に抑えることだけ、徹底的に実践するようにしている。

もちろん、コンビニはできるだけ使わないし、水筒も折り畳み傘も持ち歩いている。タクシーも乗らないし、車も買わない。持ち家でなく賃貸暮らしをしている。

だけど、スーパーで選ぶ食材や飲み物まで切り詰めるようなことはしない。

このくらいが僕にとっての痛みのない節約生活だとわかってきた。

物価高で生活を切り詰める人も増えるだろうが、痛みを感じない程度に楽しみながら節約生活を実践していただきたい。

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