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コーヒーから紅茶へ|些細な変化がくれるもの

基本的に毎朝コーヒーを飲み、休みの日もカフェで読書をする時にコーヒーを飲んでいます。

つまり1年中、ほぼ毎日コーヒーを飲み続けています。一日に2杯くらいは飲むので、ざっと計算すると年間の消費量は730杯。こうして考えると飲み過ぎに思えてきます。

コーヒーにはカフェインが含まれているので、仕事でもプライベートでもその覚醒作用に頼っている側面もありますが、何よりも味と香りが好きなので、リラックスのための嗜好品として愛飲しています。

ただ、やはり年中飲んでしまうと、カフェイン中毒ではないかと思ってしまうことも出てくるし、豆を買ったりするのにも費用はかさんでしまいます。

そこで、毎年のどこかで僕は朝の飲み物を紅茶にシフトし、コーヒーを飲まない期間を生み出すことにしています。例年、寒くなってくる11月~12月あたりに紅茶を飲み始めることが多いです。

毎日、豆を挽いてドリッパーにセットしていた習慣は、ティーポットに茶葉を入れる習慣に変わり、挽きたての豆の香ばしい香りではなく、立ち上がる茶葉の爽やかな香りを感じるように変わっていきます。

紅茶の魅力を知ったのは、インドのダージリンを訪れた時です。誰でも聞いたことがある「ダージリンティー」は、ダージリンで摘まれた茶葉からできているもので、地理的に栽培に適していることから世界を代表する紅茶となりました。

インド国内の他のエリアでは主にチャイティーが飲まれるなか、ダージリンでは「ブラックティー」と呼ばれる、砂糖だけを入れたダージリンティーが街中で飲まれ、その文化を体感したことから紅茶の美味しさに目覚めることとなりました。

一日だけでも紅茶を淹れて飲んでみることで、コーヒーを毎日複数杯飲み続ける習慣と比べた変化を強く感じるようになります。もしかしたらカフェインの離脱症状かもしれませんが、明らかに覚醒している感覚がなくなってしまい、脳が落ち着いた状態であることを自覚してきます。

そしてその変化があることで、ようやく日頃カフェインを摂取し過ぎていたことに気づくようになります。本来は無理矢理に目を覚ます必要なんてなかったんだと思える瞬間です。(ちなみに紅茶にもカフェインは含まれているが、一杯あたりの含有量がコーヒーに比べて少ない)

こうして紅茶が日々の習慣に置き換わり、そこから数か月間は紅茶がなくてはならない生活が続いていきます。そしてコーヒーと同様に「ここのところ紅茶ばかり飲んでいるな」と気づく時期が訪れ、その時に今度はコーヒーをまた飲みたいと思う様になってきます。数か月間のブランクを経て久しぶりに淹れたてのコーヒーを飲むとき、それは習慣化された時期に飲んでいたコーヒーを明らかに上回る美味しさを感じることができます。

これを毎年繰り返していると、習慣の変化そのものを楽しめるようになり、飽きることなく暮すことができるようになります。

他にも、コーヒーと紅茶だけでなく、日々の晩酌をビールから炭酸水に変えてみたり、お米が値上がりしたらパン食にしてみたり、変化させるは何でもよいはずです。

意志の力だけで習慣を変えられるほど人は強くありません。何かを断とうとするときは、別の何かにハマるのが得策です。

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