
Google広告からの解放|DuckDuckGoのススメ
今は専門家に相談をしなくても、自分が必要としている情報をインターネットで調べることができる時代です。
しかしご存知の通り、インターネット上での情報収集には悪影響も存在します。
特に、自分がコンプレックスと感じていることを検索する際には注意が必要です。
病気に関する情報収集をする時などは特に注意が必要で、Googleなど一般的な検索エンジンで病気に関する情報を検索した後にSNSやウェブサイトを閲覧していると、がん治療やサプリメントの広告が表示されるようになってしまいます。
これは、検索履歴が広告のターゲティングに利用されているためです。
このような広告は病気に対する不安を煽るだけでなく、精神的なストレスを与えてしまうことにもなりかねません。
大病を患った不安な精神状態で冷静にそれらの広告を見過ごすことができるものではないはずです。
そこで、今回はその様な時に活用できる検索エンジンを紹介します。こういう時は仕組みから変えて対策していくのが得策です。
プライバシーとセキュリティに優れた検索エンジン「DuckDuckGo」をご紹介させていただきます。
DuckDuckGo|閲覧履歴を残さないブラウザ
DuckDuckGoは、2008年にアメリカで開発されたプライバシーに重点を置いた検索エンジンです。
他の一般的な検索エンジンと異なり、DuckDuckGoはユーザーの検索履歴を保存しません。このため、個人情報の取得や追跡が難しくなり、プライバシーが守られます。
アメリカの子供の遊び「Duck, Duck, Goose(ダック、ダック、グース)」からインスピレーションを受けていると言われています。(シンプルで安全という共通点を感じます)
さらに、DuckDuckGoはユーザーのIPアドレスを匿名化して特定の個人を特定することが難しくなるようにしています。
また、ウェブサイトによるクッキーの利用が制限されており、ユーザーの閲覧履歴や行動パターンを追跡することが難しくなっています。
これらの機能によって、その後のSNSやウェブサイト閲覧の際に、過去の検索履歴に関連した広告が表示されることを防ぐことができるようになるのです。
これによって、「胃がん 術後の食事」といった検索をした後に、「○○を食べたらがんが消えた」とか「がんが治るにんじんジュース」の様な広告が表示されてしまうこともなくなります。
通信の安全性も確保されており、DuckDuckGoはHTTPS接続を強制することで、通信内容の暗号化を実現しています。
この機能により、通信内容が盗み見られるリスクが低減され、セキュリティも向上します。
病気など不安に感じることについて調べたい人にとっては、個人情報や治療に関する情報が漏れるリスクが低く、安心して情報収集をすることができます。
さらにDuckDuckGoは検索結果の表示やプライバシー設定などがカスタマイズ可能でユーザーは自分に合った検索環境を構築することもできます。
Googleなどの検索エンジンの広告に疲弊してしまっている人はぜひ試してみてください。
ちなみに検索する度にDuckDuckGoにアクセスするのは面倒なので、あらかじめ既定のブラウザを設定から変えてしまいましょう。
PCおよびスマートフォンの設定から既定のブラウザをDuckDuckGoに変更することができます。設定をしてしまえば、それ以降の検索をデフォルトでDuckDuckGoにすることができます。
Googleとの使い分け|DuckDuckGoのデメリット

ただし、DuckDuckGoはまだ一般的な検索エンジンに比べて利用者数も少なく、検索結果の精度や情報量が若干劣ることがあります。
やはりGoogleは便利で使い慣れていることもあり、DuckDuckGoを使いづらく感じることも多くあるかと思います。
そのため、自分が調べたい情報の種類によって検索エンジンを使い分けることが大切になってきます。
僕はプライベートな事を調べる頻度が高いスマホのブラウザはDuckDuckGoにしており、職場のPCはGoogleChromeを利用するように使い分けています。
また、検索方法を工夫することも非常に重要です。大切な情報を安心して検索できる方法を下記の記事で紹介しています。
インターネットでの情報収集は病気になった人にとっても非常に重要なプロセスであり、そこから貴重な情報を入手することができる可能性も充分に秘めています。
しかし精神的に不安定な状況でひとり画面を眺めながらターゲティング広告を見て見ぬふりをするのは、非常に強いストレスを感じることになってしまい、情報収集そのものを辞めたくなってしまうでしょう。
プライバシーとセキュリティを保護しながら、安心して情報を得ることができるDuckDuckGoの利用をぜひ検討してみてください。
そして、DuckDuckGoを使用し続けてみると、本来必要だった情報はこのくらいシンプルだったと気づく方も多いはずです。