【868球目】働き方の多様性
多様性という言葉を聞く機会が数多くあります。違って当然だと考えているので、多様性という言葉に違和感を感じますが、今日は、働き方の多様性を考えてみたいと思います。
ブラックとホワイト
ブラック企業、ホワイト企業という言葉があります。
ブラック企業は、サービス残業や長時間労働などの法令違反を行っている企業の事を指します。このご時世では問題外だと思うのですが、まだまだ数多く存在していることに驚きます。かつて、M&Aをした会社には、『有給使うと賞与から引かれる』画期的なシステムがあると聞きました。あり得ません。論外ですよね。ブラックな企業には社員は留まらずに退職率が非常に高くなります。
それと比較してホワイト企業。
時間も短く、責任や負荷も軽く、一見すると良い企業の様に見えます。しかしながら、ホワイト過ぎても退社率が高くなってしまいます。『自分はこの会社で成長できるのだろうか』そんな意識が芽生えてきて、結果的に退社に繋がっていきます。緩ければ良いというものでもありません。
魚と魚の取り方
若い時に聞いた話です。
「自分の子どもや会社の部下には魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるべきである。魚を与えていても、その魚はいずれ無くなる。魚の取り方を身に着けていれば、魚が無くなっても自分自身で魚を取ることができる。こどもを大切に、社員を大切にというのは、決して甘やかして魚を与えるのではなく、時には厳しくしても魚の取り方を教えるべきである。」
そんな話でした。その通りだと思います。
枯渇しないくらい大量の魚を持っているとまた別の話になってくるのでしょうけれど、そうはいきません。魚の取り方を教える=どこにいっても一人前の仕事ができること。なのだと思います。
選択出来れば
とはいえ、魚の取り方をマスターするには大変な苦労が必要です。
そして、ホワイト過ぎる企業も存在する中で、そんなベストな会社に
巡り会うのも難しかったりします。これは完全に個人的な見解ですが、人生にはライフステージがありますよね。人によって様々にはなりますが、例えば、23才で新卒入社をするとしましょう。30才で結婚してこどもが生まれるとします。
23才からの5年間はガムシャラに働きたい。
未来への投資も含めて、全ての時間を仕事に費やしたい。
日曜日だけ休めればOK。
結婚してこどもが出来れば、バランスを変える。こどもや家庭の優先順位が上がって当然です。その時はそのバランスを変えれば良い。また、そのバランスがどこかで戻る時が来ます。こどもは離れていきますからね。
こんなことを選ぶ権利があっても良いのではないかと考えています。もちろん一切の強制は無しです。やりたいと思う人にはその権利があっても良いのではないかと考えています。20代での差は一生埋まらないと言います。その通りでしょう。主体的に自分の時間を学びに充てる人も数多くいます。ただ、今の働き方では会社の中でそれをすることができません。
強制ではなく、本人がやりたいのであれば選ぶ権利があっても良いのでは。もちろん、それを悪用する経営者も出てくるでしょうから、その契約は必ず第三者同席の元で行う、出来れば、弁護士同席で行う、それでも足りなければ公証役場へ行って行う。それくらいのことをやっても良いのではないかと思っています。
結果
いま、20代前半で全てを仕事に費やしたいと考えると起業するしかありません。現に若くして起業する人は増えています。良い事だと思います。そして、やっている人とそうでない人の差が格段についてきます。今は良いかもしれません。この先10年後、20年後に結果として出て来てしまいます。
みんなが遊んでいるときに頑張った。だから今がある。
どこかのメジャーリーガーの言葉です。
その通りです。
そこそこの努力でそこそこの成果が出た時代もありました。今はそうではありません。そこそこの努力では全く成果がでないこともあります。それくらい外部環境は厳しくなっています。そんな厳しい環境の中を進んでいこうとするならば、正しい思考と行動を継続していく必要があります。
もっと柔軟な制度になれば良いなと切に願います。
主体性と当事者意識
人が成長していく為に必要なことは『主体性と当事者意識』だと考えています。
主体性があると、壁にぶつかっても軌道修正が出来ます。
主体性がないと、壁にぶつかると不満や言い訳が出てきます。
当事者意識があると、言い訳が出てこずやる方法を考えます。
当事者意識がないと、愚痴が出て来て他責になります。
主体性と当事者意識。とてもとても大切なことです。
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします(#^.^#)