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養蚕レポ「古民家調査」

昨日は蚕業遺産研究会の方々、京都府立丹後郷土資料館学芸員の方に、蚕都Grantsの古民家をご見学いただきました。

養蚕をやっていたことは祖父母から聞いていましたが、改めて養蚕のための機構がいくつか見当たりました。

下画像は蚕架(さんか)と呼ばれる養蚕用の棚をたてるための柱を差し込む機構が残っていました。養蚕は古くからありましたが、この柱を差し込むための部材は洋釘(明治5年以降に日本に流入。それまでは和釘が主流でした)と呼ばれる釘で打ちつけられていました。少なくとも明治5年以降の機構であることは間違いなさそうです。

蚕架(さんか)をたてるための柱ホゾ穴
部屋の天井中心部の開口部

ちなみに、うちの古民家は平屋(一階建て)入母屋造の元茅葺き(現在は板金屋根)で間取りは典型的な農家の田の字四つ間型です。

家屋の表面に接する客間と仏間の二部屋に、先ほどのダクトらしきものと蚕架を建てるための機構があります。

部屋中心部の開口内部と煤竹
天井に穴あけて屋根裏へ
屋根裏の様子

大江町や養父市にある(または、あった)養蚕専門建築物とは階数も違い、それぞれの機構も簡易式であることから、元々の住宅様式に養蚕の機構を追加した様式であると推測されます。
このような様式の住宅が近くにたくさんあったのかもしれません。
私はこの建物をもっと調べて保存し復元するつもりです。

ただ残すだけではなく、今の時代にあった価値を創出します。

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蚕都Grants
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