【理想の三線探偵団07】 三線ケースを作ろう(後編)
さてみなさんこんにちは
三線用手作りケースの作り方の後編です。
前回は大小2つの箱を作ったところまででしたので、その続きを。
中の仕切り板は、天側と鳩胸側で切り抜くサイズが少し違います。現物あわせで少し余裕を持たせたほうがよいでしょう。このあとフェルトも貼ります。
外側は、100均のリメイクシートが使いやすいです。ケース長さは820㎜ですが、リメイクシートは900㎜の長さのものがあるので、うまく貼れば1箱につき1枚で足ります。
100均ではついでに大きなフェルトも買っておきましょう。こちらも1箱につき1枚必要です。
リメイクシートを貼ってゆきます。
分割して、柄を合わせたり、配置を考えるのは楽しい!
丁番とゴム足を取り付けます。丁番はふつうのものだと、ケースを開いたときに180度全開になってしまうので、三線ケースでは、半分までしか開かないものをチョイスしました。
(奥に見えているのはオリジナルの守礼印ケース)
取っ手とパッチン錠をつければ、ほぼ外側は完成です。パッチン錠はいろんな種類があるので、今回は「一番安いもの」でチョイス。カギなしですが、意外といい感じです。
ビスで取り付けするので、後ろ部分が飛び出します。長さの短いものを使うか、付属品のビスなど、長すぎる場合は、あとでここを金ノコで切ったり、グラインダーで削ったりして、安全な状態にしておきましょう。
次に内側に100均フェルトを貼ってゆきます。寸法に合わせてカットして、ボンドで貼ってゆくだけ。
事前に紐を通す穴を開けてあります。ケースによっては、内張り布に紐を縫い付けてあるものもありますが、紐を通すほうが簡単なので穴を開けました。
(紐は簡易的にフェルトの残りで。フェルトは伸びるので、しっかりした布ひもを用意したほうがよいです)
棹の受け部分は ↑こんな感じで処理しました。
取手の部分はビスもみでも良かったのですが、重量がかかる箇所なのでボルトナットの貫通にしています。その部分はどうしても数ミリ飛び出すので、フェルトでカバーしてあります。楽器を傷つけないように処理しておいてください。処理の仕方はお好みで。木片に穴を開けておいて、飛び出し部分をカバーして貼り付けでもOKです。
じゃじゃーん!完成!
この
スカイブルーと黄色という、パステル調の
どこにもない三線ケース!
が可愛いでしょ?!
三線袋を使ってもこのとおり!
※ 市販ケースには上蓋(上箱)部に小物入れが縫い付けてあるものが多いのですが、ゴムがのびてビロビロになるのが嫌なので省略しています。
小物は小袋に入れて放り込んでおけばOK、ということで(^^;;;
※ 下箱のしきりの位置は、真ん中の部分にA4(ファイル)サイズの本などが入れられるよう、十分余裕を取っておきましょう。天部分と太鼓部分のほうにずらし気味で取り付けするのがオススメです。
<今回使用したパーツリスト>
★ ダイソー リメイクシート ×2
★ ダイソー フェルト ×2
◆ 和気産業 カバン取手 H-47 ×1
◆ 和気産業 パッチン錠 P-22 ×2
◆ 和気産業 特殊丁番 T-83 ×1 (2ヶ入り)
◆ 和気産業 カバンゴム足 小 MK589 (4ヶ入り)
<守礼印風に仕上げる場合のパーツリスト>
◆ 和気産業 カバン取手 H-240
◆ 和気産業 鍵付きパッチン 角 P1614
◆ 和気産業 鍵なしパッチン 角 P-45
<昔、新垣三線さんで売っていた角型ハードケース風>
<アルミケースや角型オーストリッチ風もこのタイプ>
◆ 和気産業 鍵付きパッチン 楕円 P1641
※基本的に和気産業のパーツでおおかた揃いますが、他社にも同様のものがあるので、お好きにチョイスできます。特にパーツが変わっても、使い勝手はそれほど変わりません。