震災からの新しいスタート:三陸アクティブの地域づくり
三陸アクティブの設立経緯
設立の背景
2011年3月11日に発生した東日本大地震で、越喜来地区にある越喜来・崎浜・甫嶺小学校うち2校が被災して、使用ができなくなりました。4月には被害がすくなかった、甫嶺小学校に被災した2校の生徒も集合し狭いながらも授業は再開されました。
人ロ減少と少子高齢化の影響で震災の数年前に上記3校は統合することになっていましたが、未実施でした。震災後の対応が結果的に統合実施となり、甫嶺小学校は2012年4月に越喜来小学校となりました。
2015年11月に新校合に移転し、旧甫嶺小学校は廃校になりました。
甫嶺まちづくり委員会から越喜来地区震災復興委員会(以後復興委員会)に甫嶺地域の活性化のために、旧甫嶺小学校の有効活用を考えてほしいとの要請があり、復興委員会は、当時復興支援で大船渡市に訪れていた福山宏さん(現:㈱地域活性化研究所代表)に相談し、BMXという自転車競技による地域おこし案【オリンピック競技にもなるし、大船渡市は八戸市と仙台市を結ぶ中間に位置し、東北にはBMX競技する施設がなく、集客が見込める】の提案がありました。地域住民、大船渡市と共に協議し、2020年10月に甫嶺復興交流推進センターがオープンしました。
当施設オープンには、株式会社三陸アクティブを設立し、大船渡市から甫嶺復興交流推進センターの管理・運営を受託し、現在に至っています。
三陸アクティブの事業内容
三陸アクティブは、大船渡市が所有する「甫嶺復興交流推進センター」という大型ゲストハウスの管理・運営を行っています。施設には72床の2段ベッド、シャワー、オープンキッチンがあり、団体や個人が宿泊できます。また、地元の郷土料理体験、BBQ、サウナ、貝殻アクセサリー作りなど、地域の特色を活かした体験プログラムも提供しています。
震災からの復興と地域への思い
三陸アクティブの活動は、震災で大きな打撃を受けた地域への深い思いが根底にあります。震災後、地域の人々が助け合って立ち上がった経験を大切にし、その絆を守り続けたいという願いが込められています。「地域の魅力を再発見し、外部からの訪問者を通じて地域の再生を図りたい」という思いが、三陸アクティブの設立動機の一つです。この施設は、地域住民と観光客が出会い、交流できる場としても重要な役割を果たしています。
三陸アクティブのビジョン
今後、三陸アクティブはさらに多様な体験を通じて地域交流を進め、この地域ならではの魅力の提供を目指しています。特に、地元の自然資源を活かした体験プログラムの拡充や、地域住民が主体となって行う新しいイベントの企画を計画中です。
テナント情報
三陸アクティブには、地域の特色を活かした様々なテナントが入居しています。
合同会社TXF:BMX・スケボー事業を展開し、BMX競技やイベントを通じて地域活性化を図っています。全国大会を誘致し、高レベルのライダーを輩出しています。詳細はこちら
三陸ボランティアダイバーズ:地域の藻場再生や海洋環境問題に取り組むNPO団体です。藻場の再生を支える活動についてはこちら
ライダーズハウス大船渡ほれい:バイク愛好者のための施設で、ツーリング中のライダーたちが集まり、情報を共有する場所です。詳細はこちら
地域の食と文化の魅力
三陸アクティブでは、地域ならではの食文化を体験できます。郷土料理作り体験では、新鮮な魚介類や野菜を使った料理を学び、背後にある文化的背景も知ることができます。また、BBQでは地元特産品を活かしたメニューを楽しみ、自然の中での食事が特別なものになります。郷土料理やBBQでは、地元で獲れた鮮度の良い海鮮を味わえます。
宿泊施設の魅力
72名が宿泊できる大規模な施設で、団体利用に最適です。大人数で宿泊できる場所はあまり多くないので、合宿や研修、イベントなどにぴったりです。卓球やモルックが無料で利用でき、カラオケも楽しめます。もちろん、個人利用も大歓迎です。校庭はキャンプ場としても利用でき、自然の中でのキャンプを楽しむことができます。さらに、貸切のサウナもあり、ゆっくりとリラックスできる空間が整っています。
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