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チームカンファレンスが生み出すものとは…Gストーリー(高橋 亮介)2:

高橋 亮介:45歳。マーケティングコンサルティング業
地域マーケティングを主軸にクライアントの商品戦略や企業戦略のアドバイザーとして顧問契約を中心に活動している。もともと大手商社の企画推進室から独立し、フリーとして3年、法人化して5年経過している。
最新のマーケティング情報をリサーチしながらも常に自分自身のスキルアップや関連業種との意見交換を心掛けながら業務を行っており、クライアントからの信頼も厚い。

亮介(高橋)は、最近のコンサルティング業務での懸念することを所属するビジネスコミュニティの主催者である佐倉へ相談に行った。彼とは、定期的にコンサルティングの情報交換や意見交換をする間柄であり、亮介は佐倉のことをとても尊敬していた。

亮介が考える社会環境やライフスタイルの変化による「前提」の変化が顧客の価値や優先順位の変化に繋がっていると考えることを佐倉と話したかった。
そんな中、話の展開から一緒に食事をすることになった。内心亮介も佐倉と飲みながら話をしたいと思っていたので、嬉しい展開となったが、さらに佐倉が同じコミュニティ仲間を紹介してくれるという。どの様な話になるのかも楽しみだが、紹介者へも大変興味があった。

前回の高橋亮介のストーリーは、こちら

亮介は、佐倉と会社を出て近くの居酒屋に向かった。いつも佐倉と飲む時に利用する店だった。この店の大将もコミュニティのメンバーで、いつも色々と気を使ってくれて亮介もよく利用する店だった。

店に入ると板場から大将が顔だして挨拶してくれた。いつも使う個室に案内された。部屋は、6人ほどの掘りごたつ式の個室で大将のこだわりの作りとあって「和」のテイストを基調に素敵な空間に出来上がっている。

席に着いてすぐに女性2人も入って来た。佐倉から紹介すると言われた、坂本と佐藤だった。

坂本美穂子:フリーWEBデザイナー、佐藤亜希子:ネイルサロンオーナー
佐倉の主催するビジネスコミュニティのメンバーで亮介とは挨拶する程度の中だった。

佐倉:坂本さん、佐藤さん、こんにちは。高橋さんも連れてきました。

坂本・佐藤:佐倉さん、今日はありがとうございます。高橋さんもありがとうございます。

亮介:こんにちは。今日は私もお邪魔しましたが、大丈夫ですか?佐倉さんとお話しがあったんじゃないですか?

坂本:いえいえ。大歓迎です。高橋さんともお話ししたかったです。

佐藤:ありがとうございます。私も高橋さんとお話ししたかった。コンサルティングの先生のお話しを聞きたかったので。。。

亮介:あ!先生はやめましょう。そんなレベルではありませんので。。。私もお二人とお近づきになれて感激です。

佐倉:同じ仲間なので、今日はざっくばらんにお話ししましょうよ!

飲み物も揃って4人で乾杯をしたところで、大将が気を使ってくれて「今日のおすすめ料理」を適当に出してくれた。ここの料理は、魚料理から野菜、肉と絶品の創作料理だ。

佐倉:それでまずは、お二人のご相談と言うのをお聞きしましょうか?

佐藤;坂本さんお願いしてもいいですか?

坂本:了解です!実は先日、佐倉さんから紹介を頂いて佐藤さんのサロンにお邪魔しました。凄いです。感激でした。
「顧客目線」というか「価値創造」というか。。。
佐倉さんのアドバイスで、坂本さんの好きなものや興味のあるものを情報提供としてサロンで発信され、その発信内容や反応もきっちりノートにまとめられて、顧客がどの様な興味を持っているかもまとめた資料もありました。

佐藤:褒めて頂いて、ありがとうございます。私は、佐倉さんにアドバイス頂いたことを自分でやってみたら面白くて、でもそれがお客様に喜ばれたので、どんどん楽しくなったんです。

坂本・佐藤のストーリーは、こちら

坂本:行動に移されたのが凄いですよ。それで、佐藤さんにご提案したんです。佐々木さんが話されていたチームプロジェクトの件です。

佐倉さん、仕組んだんですよね?佐藤さんのやりたい事をご存知で私とチームをつくることを考え、しかもそれを佐々木さんのチームプロジェクトに繋げようとお考えじゃなかったんですか?

佐藤:え!そうなんですか?それって、凄くないですか?

佐倉:坂本さん、仕組んだなんて。。。いや、佐々木君に坂本さんを紹介した時になんとなく面白い展開を期待してましたよ。

佐々木と坂本とのチームプロジェクトとのストーリーは、こちら

坂本:失礼しました。私としては、さすが佐倉さんだと思ったんです。それで、佐藤さんのブランディングやWEB展開をチームプロジェクトのサンプルモデルとしてどうかと思って佐々木さんにお話しました。
そこで、アドバイザーに佐倉さんに入って頂ければという提案も含めて。。。
佐々木さんからは、大賛成を頂きまして、私から佐倉さんにお話しすることにしたんです。

佐倉:なるほど、それが今日のお話しだったんですね。

亮介は、目の前で展開される話に驚いていた。佐倉を中心に面白いことが展開されている。何か話を聞いているだけで「わくわく」する。

要は、佐々木さんが佐倉さんに相談してチームプロジェクトをつくるという話に坂本さんが誘われて、それを背景に坂本さんと佐藤さんをマッチングした。そこのWEB展開やブランディング展開をチームプロジェクトのサンプルモデルにするということか。

佐倉:なんとなく予感がしてましたけど。いい感じに進んでいるのですね。よかったです。私がアドバイザーをさせて頂く事は大歓迎です。
そこで実は今日、高橋さんとお話ししていた内容に繋げたいと思っているんです。

亮介は、ここで自分の名前が出たことに面食らってしまった。なんで、自分が関係してくるんだ??

亮介:佐倉さん、どういうことですか?

坂本:え!また、なんか仕組まれているんですか?あっ!失礼しました。

佐藤:なんか面白そう。わくわくしますね。

佐倉:先ほどまで高橋さんと「顧客目線」という視点でこれからのマーケティングや戦略を見直す必要があるのではないかというお話をしてました。
環境が変化してVUCAの時代と言われる中で、従来の「前提」が大きく変化する中、その変化に対応する必要がある。前提の変化に伴う「顧客価値」を見直す必要があるということです。

亮介:そうなんですよ。私の疑念を佐倉さんに聞いて貰って、お互いに共感したお話しの中で今日お誘い頂きました。
え!佐倉さん、これってやっぱり仕組んでますよね?

佐倉:高橋さんまで。。。仕組んでるって。。。。
チームプロジェクトを進める中で、今なにが起きているか?顧客の価値の優先順位が大きく変化することを意識する必要があると思ってるんです。ただ、それを俯瞰的に見る人がいないとチームの方向が従来の視点のままで進んでしまうと思いました。
今日、高橋さんとお話ししながら思ったのが、高橋さんにチームプロジェクトのお話しを聞いてもらったらと思った次第です。

亮介:なるほど。。。お話しを聞いていて、私も佐藤さんと同じ様にわくわくしてました。

坂本:それって、話の展開を予測してたんですね。佐倉さんらしいです。凄いです。

佐藤:いつも思いますが、佐倉さんって面白い人というか凄いですよね。

佐倉:いやいやそんなことないです。私のところにコミュニティの仲間から情報が集まるので、整理してみただけです。皆さんがそれぞれ仕事の中で真摯にお客様へ向き合っていたり、そのための何ができるかを考えられているので、応援させて頂ければと思っているだけです。

坂本:ということは、チームプロジェクトに高橋さんも参加頂けるということでしょうか?
高橋さんどうでしょうか?

亮介:はい!是非仲間に入れて頂けると嬉しいのですが、具体的にどの様に展開するのか佐々木さんや皆さんと整理させて頂ければと思います。

佐倉:高橋さん、先ほどワークショップの話をしたじゃないですか?それです。ここにプロジェクトメンバーでワークショップを定期的に開催するというのはどうでしょうか?

亮介:なるほど。。。ここに繋げてきましたか。。。賛成です。

佐藤:ワークショップですか?

亮介:はい、実は顧客目線といっても、環境の変化や従来と異なる前提を意識して自分たちが価値提供できているか?それをシュミレーションでも何度でも経験することにより「顧客価値」を創造できるし顧客満足度に繋がるということです。その場を作ってみようと佐倉さんと話をしていたんです。

佐藤:それ、いいですね。私も今回色々とやってみましたが、皆さんのご意見を聞きながらまた俯瞰的な立場でのご意見は凄く力になると思います。特に、それぞれの専門的な方が集まってカンファレンスみたいに一つのテーマについて意見交換やシュミレーションするというのは面白いしわくわくします。

坂本:佐倉さん。。。。やっぱり仕組んでる!!

佐倉:まあまあ、とにかく皆さんが共感して頂いたのは私としても嬉しいです。これを進めていきましょう!

坂本:是非お願いします。色々な人が参加するって楽しいですね。これが、コミュニティの力なんですね。私は、フリーランスなので、こんな経験感激です。

佐藤:私もです。なんか仲間って感じ。

佐倉:多分、佐々木君がくしゃみしてるんじゃないですか?

坂本:そうですね。佐々木さんもこの話を聞いたら感激すると思います。

亮介は、この場に立ち会えたことに感激していた。佐倉とお酒でも飲みながら自分の話を聞いてもらおうと思っていたのに、坂本さんや、佐藤さんとの繋がりを作ってくれて、佐々木さんとも繋げてくれている。そしてここにチームという形でコミュニティを作ってくれた。

自分が頭に浮かんでいたレベルを具体的な形にしてテストケースという場を作ってくれている。ここから新しい「仲間」が参加することで、様々な展開へ繋がることが出来るだろう。そして、「前提」の変化に対応するためのバックボーンとして存在することになるのではないか。。。

それから、4人は食事をしながらチーム制の話や今日の佐倉と亮介の話の詳細を聞きながら盛り上がって話をしていた。お酒の量もだいぶ増えてきたようだ。。。

ここに佐々木も加わりあらたなチームプレジェクトができあがった。これから色々と問題もでてくる。苦戦もするだろうが、それがチームとしての力となって行くことを佐倉も期待している。

一つのことで繋がり、それが別のことと連携していく。そこに新たな価値が生まれたり、思考が展開されることが、今後は必要とされているのではないか?

4人の話は、より具体的な方向に進む中、坂本はチームリーダーとなるべき佐々木に連絡をして3日後に皆で集まる事になった。

電話をもらった佐々木は、佐倉と話したことが次々に展開されることに驚きながら、わくわくする気持ちを抑えられない様で、電話の声も興奮ぎみな様子だった。

さて、佐倉、高橋、坂本、佐藤、佐々木と5人のメンバーが揃ったチームプロジェクト、具体的な展開を見せ始めている。

次回:チームプロジェクトの具体的な計画とは。。。

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