「ショート」合わせ鏡
深夜1時55分にセットしたスマホのアラームが鳴った。
ベッドから手を伸ばしてアラームを止めた。
「今日こそ」
のそのそと布団から起き出してテーブルに置いた鏡を2枚確認した。
高校で流行っている「合わせ鏡」の都市伝説に私は今日こそ挑むのだ。眠くて、もう二回も失敗していた。
隣のベッドから姉の美咲が
「うるさいな~、何時だと思ってるの」
寝言のように苦情を言った。
2枚の鏡を持って、大きく深呼吸をした。学級委員の麻紀の話しによると9番目の顔が自分の死に顔らしい。間接照明に白く浮か