iPhoneは「アイフォーン」で、「アイホン」でも「アイフォン」でもないらしい。

iPhoneの画面がバッキバキになった姿は、自分のものではないにしろ一度は見たことがあるだろう。

わたしが最後に見たのは、多分大学生の頃だったと思う。当時、わたしの周りの大学生は、「一人に一回は経験したことがあるんじゃないか」と思うくらい、常に誰かしらのiPhoneの画面がバッキバキにひび割れていた。そして、誰もが「お金がないから」とか「親に言いにくいから」とバッキバキのiPhoneを使い続けていた。

わたしもそれなりにiPhoneを落っことすタイプの人間なのだけれども、実は画面の端っこ（しかも、ほんっとに端っこの黒い部分）にほんの数ミリの線が入ったことがある程度のひび割れしか経験しないで27歳を迎えた。ここまでくると、iPhoneって落っことしても案外割れないし、あのバッキバキにはよっぽどの理由があるんだろうな、とさえ思っていた。

がしかし、悲劇はある日突然に起きた。別に「何をしていた」でもなく、本当にただ立ち止まってiPhoneを操作していただけなのに、うっかり手を滑らせて気がついたらiPhoneが地面に落っこちた。

何が起こったのか分からなくて、多分１，２秒地面に落っこちたiPhoneを眺めて、なんとなく嫌な予感を覚えた。そして、その予感が見事に当たって、手に取ったiPhoneは、見事に画面の上から3分の２程度の結構な広範囲にわたって、左から斜め右へとひび割れの線ができた。

これは紛れもなく、大学生のときに笑いながら眺めた友人のiPhoneの画面と、瓜二つである。まぁ、ひび割れた線にそって液晶が暗くなることもなく、「ヒビのせいでちょいとその線状に写ってるものが見にくい」くらいだから多分まだマシな方なんだろうけれども。

それでも何度も自分のiPhoneを眺めては、「女子高生とか女子大生が持っているiPhoneみたいだな」くらいの感想しかもてなくて、これが自分のものだとはまだ思えていないところがある。だからここ最近は、noteの更新もiPhoneに頼ることなく、MacBookを使っている。

あと、調べ物もMacBookを使うようになったし、LINEまでMacBookでやっている。iPhoneでやっていたことの大半は、パソコンでもできちゃうんだよな。でもこれって、きっと、現実逃避なんだろうな。

そんなことを考えながら今、バッキバキに割れたiPhoneを眺めてちょっと落ち込んでいる。画面が割れるって、結構ショックなんだな。なんて。

あと、まさか自分がiPhoneの画面を割るとは夢にも思っていなかった。まず、周りの同年代のiPhoneの画面であっても、わたしよりオトナな人たちのiPhoneの画面であっても、バッキバキに割れている姿を見たことがない。だから、きっと画面が割れるのは「女子高生もしくは女子大生特有の事故」なんだろうなって思っていた。

ちなみに、オトナになってからiPhoneの画面をバッキバキに割ってしまった方っていますか？

まぁ、iPhoneの画面が割れていいことはないし、もし画面が割れてしまったにしても、良いオトナなんだかららササっと修理のお店に持っていっているのだろう。そして、わたしが目にするときには既に、綺麗な画面のiPhoneに戻っているだけなのかもしれない。

わたしだってもういいオトナなんだから、iPhoneの画面くらいすぐに修理屋さんに持っていって直せばいいんだと思う。でも、画面がバッキバキになってから３日が経つというのに、相変わらずわたしのiPhoneの画面は、バッキバキだ。

なんかもう、iPhoneを落っことしてしまったことが、結構ショックで、受け入れられなかったんだと思う。でも、今その気持ちをnoteで言語化していたら、わたしのiPhoneの画面がバッキバキだということが、じわじわと事実にかわってきたような気がする。

明日は用事があってiPhoneの修理屋さんの方に行けそうだから、ちょっと時間に余裕を持って行動して、この画面を直してこよう。バッキバキのiPhoneはわたしのテンションが下がるし、これからひょんなタイミングでデータが飛んでしまうかもそれない。

Googleフォトの容量に制限がついてしまったというのに、まだ次の写真保管用のクラウドを決められていないから、クラウドに移せていない写真のデータが消えてしまうかもしれない。それは、画面がバッキバキになったとき以上にショックだろうし。

なんていう、字数制限140字のTwitterで

iPhoneを落として、画面がバッキバキになってしまった。結構ショック。明日、ちゃんと修理屋さんに持っていこう。

くらいで呟けるような話を、約2,000字かけてnoteに書いてみた。毎日投稿していると、30分くらいでこれくらいの分が打てるようになるもんなんだな、ということにもまた、びっくりしている。

あと、iPhoneは「アイフォーン」と打つと一発で出てくるけど「アイホン」とか「アイフォン」とか打っても、英語表記にならない。だから、今日のnoteではひたすら「アイフォーン」と打ち続けていて、頭の中でものすごく綺麗な発音で「iPhone」と言っているような気分になっている。