【読書感想】”朝イチの「ひとり時間」が人生を変える”

1.本の概要

朝4:30に起きることを日常としている著者が、明け方は「自分がコントロールする時間」と称し、この時間の有意義な活用が自分の人生の可能性を広げることにつながる点を伝えている本。

2.読んだ経緯

2023年夏ごろに、本屋での立ち読みをきっかけに購入。
早起きが人生に豊かさと彩りを与えることは知っていたもののできておらず、何か後押しが欲しいという意識が自分の中にわずかにあり、タイトルを見て手に取ったのかもしれない。
しかし、その後買ったことも忘れていた中、年末の大掃除で家の中から発掘し、2024年最初の1冊としていっきに読んだ。

3.内容

  • 著者は韓国内の大企業で弁護士として社会人生活を始めたものの、激務で無気力症に陥った。そんなある日、偶然明け方4時頃に目が覚め、温かいお茶を飲みながら、明け方の静かなひとときを座りながら過ごしていると、久しぶりに妙な安心感に包まれ、一歩引いて自分を観察していた。

  • この出来事をきっかけに毎日朝4時30分に起き、その時間を人生のボーナスタイムとして有意義に活用するようになった。

  • 明け方は忙しい毎日の中で、何かに邪魔されることなく自分で制御できる時間。その時間は、
    ・頭を空っぽにして心を静めることで休息を得る、安心感を取り戻す
    ・人生を見つめなおす
    ・勉強など、自分を磨く取り組みをする
    等、様々な活動に充てることができる。

  • 筆者は、このように一日の中で明け方の時間を大切にする、自分の人生の変化の種をまく時間として捉える、等を伝え、早起きを勧めている。
    「明け方に頭の中を空っぽにして、心を静めることほど真の休息はない」

4.感想

 本書は、早起きを勧める本によくありがちな「明け方の時間を自己啓発のために有効に使おう」といったスキル・ノウハウの色が薄く、「明け方を自分と向き合う大切な時間として過ごそう」といった自己管理の面に着目している点が印象的で、「自分もまずはただ早起きをしてみる」という、実は一番実践が難しい部分について、背中を押してくれるように感じた。
 また、早起きが既に習慣化している著者であっても、「今でも眠りから覚める瞬間は体が鉛のように重い」と述べており、早起きが誰にでもできる簡単な行動ではない旨をポジティブに再確認できた。
 本書を読み終えてから、毎日朝6時に目覚めようと毎晩思う。しかし、結局起きるのは7時か8時。いつになれば自分をコントロールできるのだろう。

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タイトル:朝イチの「ひとり時間」が人生を変える
著者:キム・ユジン(韓国生まれニューヨーク育ちの弁護士)
初版:2023年4月11日
出版社:文響社


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