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ベトナム人主婦の強い味方! “ライスペーパー”

ベトナム料理といえば、

フォー、バインセオ、パンなど有名な料理がたくさんありますが、ベトナムに来て生春巻きを食べる外国人が多いです。
今回は、その春巻きを巻くための特別な材料…ライスペーパーについて紹介したいと思います。


ライスペーパーは

すべての地域で使われている国民的な材料で、特に南部の人はライスペーパーに野菜、肉、エビ、魚と色々な食材に巻くのが大好きです。そして、酸味と甘みがあるヌクマムをつけると、食欲不振に陥りやすい猛暑日にでもとても食べやくなります。

ライスペーパーという呼び名は、北部、中部、南部でも多少違います。

北部では、ライスペーパーと呼ばれていた時期もありましたが、チンチャン卿の治世中に、「ライスペーパー」という言葉がチン王様と同じ名前であるため、名前をバインダーに変更する事になりました。
中部地方では、ライスペーパーと呼ばれ続けています。
南部では、トリン王様の影響を受けなかったため、ライスペーパーとそのまま呼び続けています。
因みに、現在に至るまで、ライスペーパーが正式に誕生した年は不明です。

クラシックライスペーパーバージョン!?

基本、ライスペーパーは今日のおやつ、スナック感覚で食べることができます。
そのため、各地域では、基本の米粉やキャッサバ粉の他に、CAKE(平たく固めたもの)の味をよくするための材料が加えられます。多くの場所では、コーンスターチ、いんげん、塩、ニンニク、コショウ、砂糖、玉ねぎなどのスパイスを使用して、各地域特製のライスペーパー料理を作ります。
ベンチェでは、ライスペーパーを塩霧で乾燥させています。また、タイニン省では、塩霧で乾燥させカリカリで香ばしいエビを加えたライスペーパーも作られています。
また、もちもちして、脂っこくて忘れられないシュガーライスペーパー、その他、柔らかいもの、薄くてサクサクしたもの、分厚くてサクサクしたもの(日中揚げるだけ)など、ライスペーパーには色々な種類があります。

ライスペーパーはこのように30分ほど乾燥させて作ります

ライスペーパーのバリエーション!

ライスペーパーは伝統的な春巻きに加え、味も豊富で価格も安いものから少し高いものまで幅広いため、多くの人に愛されているスナックです。

●  一番人気“ミックスライスペーパー”

ミックスライスペーパーは、タイニン省発祥のおやつです。とても人気のあるおやつで、学生から大人、男女問わずに人気の一つとなっています。
この料理の主な材料は、細切りのライスペーパーで、塩エビ、金柑、干し牛肉、ウズラの卵、乾燥した小エビにソースを入れて、薄くスライスされたグリーンマンゴーなどと混ぜて食べます。他の材料は、販売店によって多少異なります。ビニル袋や薄い箱でパッケージされ、価格帯としては、安い価格で販売されています。

● 私一番人気“焼きライスペーパー”

焼きライスペーパーは、ファンラン(ニントゥアン)省発祥のおやつで、
その後ダラットやファンティエットで広く普及し、サイゴンでも大人気になっています。
薄くサクサクしたライスペーパーで作られており、ソーセージ、細切りチキン、ミックスミート、シーフード、ビーフジャーキー、チーズ、卵などの豊富なトッピングが施されており、ソースをかけたイタリアンピザのスタイルによく似ています。
特に、ライスペーパーで、クロワッサンを作ることができます。作り方は簡単で、材料はライスペーパーとミルクと卵があれば、オイルフリーオーブンで焼くと、素敵なクロワッサンができあがります。
因みに、私は、レモンティーを片手に、焼きチーズライスペーパーを食べるのが大好きです!

● マンゴーライスペーパー

マンゴーライスペーパーは、カムラム地区とカインホア省のいくつかの近隣地域で非常に有名な名物料理です。ケーキは主に熟したマンゴーと麦芽から作られています。

ちょっと余談…、

2023 年 5 月、カントー省はトゥアンフン村のライスペーパーの製造技術を国家無形文化遺産として発表しました。トゥアンフンは200年以上にわたってライスペーパー作りが行われてきた村で、観光客にとって魅力的な場所となっています。

トゥアンフン村のライスペーパーが儀式に国家無形文化遺産に認定されました

ベトナムのライスペーパーは、

家族の食事、おやつ、一人暮らしの方…誰でも気軽に、手軽に食せるシンプルかつヘルシー、そして多様な味がある料理です。
ベトナムに来たら、お土産としてライスペーパーを是非買ってみてください!
ライスペーパーもベトナムらしいお土産の一つです。


↓↓ここからは、少し私のお客様のおはなし・・・

ではなく、
今回は、ベトナムの半導体産業についてお話しをします。

台湾大手企業が、主要な投資先としてベトナムを選択するケースが増加しています。
台湾の半導体産業は世界の半導体サプライチェーンにおいて中核的な役割を果たしており、世界のハイエンドチップ市場シェア約70%を占めています。
また、世界のパーソナルコンピューターの約80%とサーバーの約90%を台湾のハイエンドチップ企業が生産しています。

ベトナムでは、2030年までに200~300billionドルの価値に達すると予想される半導体産業を保有しており、世界の半導体産業の重要な役割を果たしていくことを目指しています。
HSBC銀行の専門家は、ベトナムは、台湾企業の主要な投資先として浮上しているとコメントしています。現在では、台湾企業の投資国第4位にベトナムが位置づけられ、登録資本総額は395 billionドルを超え、約3,200のプロジェクトを抱えていると言われています。
さらに、ベトナムにとって台湾は、第5位の貿易相手国となり、年間の貿易額は250 billionドルに達しています。

2019年、世界最大のEMSメーカーであり、Apple最大の製造パートナーであるFoxconn Technology Groupが、ドンマイ工業団地のクアンニンに137 billionドルを投資しました。
また最近でも、クアンニン省で総投資額551millionドルのプロジェクトに対して新たな投資登録証明書が授与されました。
Foxconn 以外にも、これまで Wistron、Qisda、Pegatron、Compal、Quanta などの台湾大手エレクトロニクス企業のほとんどがベトナムでプロジェクトを行ってきました。つい最近、バリア・ブンタウの Tripod Technology から 2 億 5,000 万ドル相当の投資を受けたばかりです。

億万長者のジェンセン・フアン - Nvidia 会長兼 CEO が 2023 年末にベトナムに来る
(ベトナムの通信社による)

なぜ半導体産業はベトナムを選ぶのか?

世界的なマイクロチップの専門家であるダン・ルオン・モー教授の分析によれば、
台湾は2030年までに留学生の総数を今の3倍である32万人に増やし、その70%の人に国内で働き続けてもらうことを目指しています。つまり、ベトナムは、質の高いFDI資本の誘致と研修の強化に重点を置いた政策を打ち出しています。
さらに、ベトナムは熟練した若い労働力、地政学的優位性、成長する消費市場、競争力のある運営コストを有しており、そして何よりも多くの国や地域と自由貿易協定を結んでいます。

ベトナムの利点は明らかですが、アライアンス・グローバル・サービス株式会社のディレクターであるデビッド・ホアン氏は、投資を誘致し、半導体産業を発展させるためには、ベトナムには特別なインフラと能力が必要であると強調しています。

現在、半導体ビジネスで急務となっているのはチップ設計ではなく、チップパッケージングの分野です。中国は世界有数の製造国であり、各企業が中国から施設を移転する場合には、中国に代わる多くのサプライヤーやパートナーが必要であり、半導体業界では、チップパッケージングおよびテストを行う大手テクノロジー企業が必要です。
世界がベトナムを潜在的な投資の選択肢として認識したときから、私たちは達成不可能な遠い目標を追い求めるだけでなく、すぐに実行できる強みに焦点を当てていかなければならないのかもしれません。

VN はチップ設計の分野で 20 年の実績があります
(タン二イン新聞により)

ぜひ皆さんも、ベトナムの美味しいものを食べながら、ベトナムの地場産業の発展について、一度考えてみて下さい!! それではまた。


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