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学校に行かない選択
さんかく素直です。
学校行くん疲れた
小学生。気がついたら私のコップの水は溢れていたように思う。
自分で言うのもなんですが、小学校時代勉強もそこそこ出来て、体が大きくて目立つからか学級委員長になり続けていました。
学級委員長の仕事は頑張れば一人でこなせるギリギリラインだった。
大人だよね
すごいね
何でもできるね
たくさんの言葉で自己肯定感が満たされる一方で、失敗できない焦りと、他の子に頼るとうまく行かないんじゃないかという緊張。運動会の企画も、文化祭の企画も、ほとんど一人で抱えていました。
できないと言えない、完璧主義
今の私なら当時の自分をこう表現します。
みんなと同じように授業を受け、休み時間は委員会の仕事。どんどん他の子たちが休み時間に遊ぶ様子が羨ましくなってきました。
僕には休み時間がない。委員長の仕事は好きな仕事じゃなかった。
自己選択ではなかったんだと思います。褒められたい、期待を裏切れない。そんな気持ちが僕を学級委員長に仕立て上げたのだろうと思います。
心からの自己決定じゃない中では、私にとって委員長の仕事は重荷だったのだろうと思います。
不登校のきっかけはそれぞれである
不登校の人数が国内で増えています。学校に行けないなんてどうしてだろうという親御様もいるでしょうし、この記事を読まれている中には我が子の不登校に頭を悩ませている方もいるでしょう。
傍から見て学校生活がうまく行ってそうな子どもですら、私のように不登校になることはあります。
学校に行けないんじゃない、行かないんだ。
これは私自身だけでなく、様々な当事者親子から聞かれる子どもの気持ちです。
なんだか学校に行けないなんて、かっこ悪い。楽しく過ごせるのであれば行きたい、そう思っている子どもは意外と多いです。
「行けないわけじゃない」と、ギリギリのプライド・自己肯定感を守るために、「行かないんだ」と、この表現にこだわる子どもたちは多いです。
家がつまらなくなったから、学校に行った。
私が育った家庭は面白いくらい、子どもの意思を聞き入れてくれました。
私が学校に行きたくないといった日も、行きたくないなら休んだらいいよと言われました。
他にも仮病で休もうとしたこともありましたが、あっさり受け入れてくれて家で遊んでました。
こういった不定期なサボり(?)不登校は、高校卒業まで続きます。
心から学びたいという環境に始めて出会い、毎日学校に通った大学時代
今思うと高校卒業までの休みグセは、そのまま社会に出ていたら苦労したかもしれないです。
週5で通う、休まない、途中で医務室に抜けてしまう。所謂一般的に出来て当たり前と思われることに経験がありませんでした。
もう少し自立に時間がかかったろうと思います。
ただ高校時代にオープンキャンパスに行って、母校に一目惚れしてしまったんです。うわー、ここで勉強したい!!!って、心の底から思いました。
実は高校は越境で学区外の高校に、人間関係をリセットしようと思って選んだものの、あっという間に委員長になってしまって作戦失敗(笑)
大学は、そういうリーダーっぽい経験をしてきた子たちがかなり多い印象でした。僕一人が目立たない環境、ここだと思いました。
初めて週5で(ほぼ日曜日以外は学校にいました)、欠席もほぼせずに学校に通えた成功経験ができました。
学校に行かないという選択をした後輩たちへ
学校ではみんなが共通のことを勉強しています。共通言語です。
でも、あなたにとって素敵な経験・勉強が出来る場所がどこなのか、答えが家ならそれは自宅にいたっていいでしょう。
今はフリースクールという学校に行くことを選ばなかった子たちが集まる場所がとても増えています。
僕はいけないんじゃなくて、行かないんだ。
そう思っている仲間も多いでしょう。
一つだけ避けてほしいのは一人で部屋に閉じこもることです。これは子どもだけの問題でなく親御さんの考え方が私と異なるケースも多いでしょう(学校はいくべきもの)。
家族が理解してくれないから閉じこもる。そういう人もいるんじゃないかと思います。
チャイルドラインで相談してみるのもいいでしょう。
でもチャンスがあれば外に出てみてください。一人では学べないこと気がつけないことが、外には溢れています。
学校にいかない我が子を持つ親御さんへ
よく不登校について調べると下のようなコメントを見かけます。
学校に通うことをゴールとしないようにしましょう!
確かに社会との合流を考える方が本質的(学校に行かない選択は、何かしら不適合があったわけですから、根本解決には時間がかかるケースが多いです)と言われます。
でも、学校にきちんと通えた親御様には、学校に行かない選択ってよくわからないですよね。レールから外れる、そんな気がするんではないでしょうか。
ですが、小中学校行かなくったって、大人になれるんです。高校から、大学から、また改めて外に出て通う子たちもいます。
学校に通うことは子どもの可能性を伸ばすことではあります。でも、なんと今はお家にいたって同じだけの、場合によってはソレ以上学べる時代になりました。
学校という枠から出て、子どもが外と繋がれる機会や、関わりたいコミュニティを一緒に探されてみてはどうでしょうか、
ライフコンサルタント/さんかく素直
https://note.com/sankaku_life