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手で伝える、伝わる思い
ドイツの文化を目にしてドイツ人に憧れたことについて
ドイツには昔から手紙を書く文化があるらしいです。毎度お馴染み『世界は欲しいモノに溢れている』を観てはじめて知りました。
こども用の万年筆もあり、小学2年生から成長に合わせて、自分の手に馴染むモノに変えていくそうです。文化が根付いていることから機能性とデザイン性に優れた万年筆ばかり。オトナ用はもちろんこども用でも、それは変わりませんでした。
ドイツの小学校を取材した映像が流れ、ペンフレンドに手紙を書いている様子が見られました。恥ずかしながら万年筆が消せることもはじめて知りましたが、そこにはルールがあって一度しか消してはいけないそうです。
消し直しの回数が限られているのは、気持ちを込めて、相手を思い書くことが重視されているからです。ボクのようにちょちょらに書くのではなく、じっくりと時間をかけて手紙を書く。その文化は、とても大切だなと。
ライターとしての下地
ボクもドイツに生まれ育ったら、もう少し文章が上手かったのかなと思い、憧れを抱いてしまいました。ただ、思い返せば、ボクの小学校でも近隣のおじいちゃん、おばあちゃんと手紙のやり取りをしていた記憶がありました。
ボク自身、会ったことのないおばあちゃんと手紙のやり取りをするようになりました。普段の学校の様子を綴ったり、陸上の大会で好成績を残したことを報告したり。今にして思えばライターとしての下地は、この頃に出来上がっていたのかもしれません。
大切な時は手書き
妻にはポイント、ポイントで手紙をしたためていますが、インターネットが身近になってからは専らメールで思いを伝えるコトが多くなりました。ただ、ここぞの場面では、手で思いを書くようにしています。
最近では、我が家を建ててくれた建築事務所さん、携わってくれた方々にお礼の手紙を夫婦で書きました。下書きなしの一発勝負で書いたので、ドイツのこども達と同じように、メールを書くよりも慎重に、真剣に、思いを込めて書きました。
社交辞令もありますが、手紙を渡した方みなさんが喜んでくれました。なかには涙を浮かべてくださる方も。ご自身のWebに掲載をしてくれる方もいました。思いは届きました。
ネット時代でも手書きの良さを知ってほしい
我が家の子どもが成長するに連れて、より一層パソコン、スマホ、タブレットの使用頻度は加速することでしょう。それは時代の流れなので仕方がないことですが、手紙で思いを伝えるコトも大切にしてくれたらうれしいなあと。これも強制するわけではないですが、手書きの良さを知ってほしいなとは思っています。
万年筆は、万年使える。
”セカホシ”に登場したバイヤーさんが言っていたように、書き心地のいいペンをプレゼントするのも、その一助となるかもしれませんね。
おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!