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横文字
人の振り見て我が振り直せについて
ここ数日、スポーツライター時代を振り返って反省していることがある。それは、専門用語の使いすぎだ。
コロナウイルスの報道では専門用語が飛び交う。
・パンデミック(感染症の世界的大流行)
・クラスター(時間的および地理的の両方の観点で、近接して発生する特定の疾患または障害が異常に高い発生率である集団)
・ロックダウン(公共の施設や道路などで、外部からの進入者に対して内部の人間の安全確保のため建物を封鎖すること)
・オーバーシュート(感染爆発)
※参照:Wikipedia
日本語に置き換えられなくもない。そうであるならば、日本語で説明してくれよ、と思う。でも、ボクもそうだったけど報じる側、伝える側にいると、ついつい横文字を使ってしまう気持ちが分かる。
サッカーは市民権を得てきているとはいえ、専門用語が多かった気がする。
・アラート(心を研ぎ澄ませ、油断するな、用心しろ)
・アジリティ(敏捷性=動作の素早さに関する能力)
・フリック(ヘディングでボールをすらすこと。またはワンタッチのダイレクトプレー)
・ディシプリン(規律)
・インテンシティ(強さ、激しさ)
・ユーティリティ(複数のポジションをこなせる選手)
※参照:Wikipedia
サッカーを知らない方が目にしたら、おそらくどのコトバも分からないだろう。アジリティは、日本語に訳しても敏捷性(びんしょうせい)。敏捷性も読めるとは限らない。スピードのある選手、機敏な選手、くらいで留めても良さそうだ。
難しいことを平易に書いて伝える大切さ
ボクが横文字を使っていたのは、監督さんが使用していたこと、サッカー界にも流行語があり使うと説明が楽なこと、そして選手名鑑に限って言えば複数の媒体に書いていたので選手紹介の内容が被らないことが挙げられる。
でも思い返せば、2番目の使いやすかったことが、主たる理由な気がする。メディアによって購読層は異なる。それは意識して書いていたけど、タウン誌にも専門用語を使ってしまうようなこともあったのは、今にして思えば書き手の傲慢以外の何物でもないような気がしている。
いかに平易に書くか。小学生の時に購入した辞書の背表紙に書かれていたが、なかなかどうして簡単ではなかった。その反省を今、活かしているので、学んでいるし、成長もしているとは思う。
難しいことを難しく伝えるのは、書き手としては簡単な部類に入る。それをいかにかみ砕いて届けるか。いつでも、いつまでも書き手である以上は、意識しなければいけないテーマであり、克服しなければいけない永遠の課題でもあると思ってる。
カッコつけは要らないのだ。背伸びしなくてもいいのだ。知らないコトバを、さも知ったふりして使う方がダサい。
おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!