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占いを「当てる」コツ、「当てない」コツ
特に、タロットを使った占いには「顕在の意識」「潜在意識」という言葉がよく出てきます。
これ、一体なんのことなんだろう?って不思議に思ったことはありませんか?
簡単に説明すると、顕在(けんざい)意識は、私たちが日常的に意識している思考や感情を指します。
つまり、「頭ではわかっている」という部分の考えとか、気持ちのことですよね。これは、自覚的にコントロールできる表面的な意識です。
一方、潜在(せんざい)意識は、私たちが普段意識していない心の奥深くにあるものです。
たとえば、過去の経験や記憶、習慣などが蓄積されているので、私たちの行動や感情に知らず知らずのうちに大きな影響を与えています。
言葉とは裏腹な想いにフォーカスする
占いに対して「当たる・当たらない」という表現を使うことが多くありますよね。
それって、この感覚があるかどうかによっても受け取り方が変わると思うんです。
たとえば、「彼は不器用な方ですが、本心ではあなたのことが大好きだと思いますよ!」とお伝えしたとしますよね。
占い結果が「当たらない」と感じる人は「だって、本当に私のことが好きならもっとこまめに連絡をくれるはずなのに」「信じて待ってたのにいつまで経っても変わってくれない」なんて考えたりします。
反対に、占いを「当たっているかどうか」ではヒントとして捉えられる方は、「素直になれないだけでこの人なりの愛情表現なのかな」「やってもらえたら嬉しいことを自分からリクエストしてみようかな」なんて次の手に活かしやすいのです。
どちらの視点によって良い関係や流れを導き出せるかは、もう一目瞭然ですよね。
占いは本心を見つけるためのツール
以前、恋人がほしいとのことで相談に乗った知人の例でこんなことがありました。
「来年は、出会い運が絶好調ですね!信頼できる人の紹介が良い縁に繋がりやすいので、どなたかにお願いしてみるのはどうですか?」
「あ〜、あんまり他人から彼氏欲しい人なんだって目で見られたくないんだよね」
その方は、せっかくだしと周囲にバレないようにマッチングアプリを使い始め、結局上手くはいかなかったそうです。確かに出逢いはたくさんあったけど、自分に合う人は見つからなかったんだとか。それどころか、変な人ばかりとメッセージを繰り返して、彼氏ができる前に疲れちゃったみたいです。
ここで、本当は目を向けてほしかったのが「潜在意識」の存在だったりします。
おそらく、彼氏が欲しいという顕在意識について「恥ずかしい」とものだと感じている。だから、周りには隠しておきたい。もしくは、パートナーがいない状態自体に引け目を感じているのかもしれません。
そう考えると、「信頼できる人の紹介で」というメッセージが現れた意味が見えてきませんか?
その方の場合、だれかとお付き合いするための「質の高い出逢い」を得るには、自分をさらけ出す練習をすることが必須条件だったのではないかなと思います。
たとえば、紹介の場で代わりに自分の良いところをアピールしてもらったり、マッチングアプリを使うにしても第三者目線で相談に乗ってもらっていたならどうだったでしょうか。
不都合な結果は変えてしまえば良い
こんな風に、実は未来って些細な行動次第で変わるものです。
だから、占いを当てるか当てないかは、占い師ではなくみなさんの選択にかかっていたりします。
なんなら、「相性が良くない」と言われたらケンカになりにくい付き合い方を考えればいいし、「別れの予兆が出ている」と言われたならそれを避けるように動いていけばいいのです。
こんなことを言ったら他の占い師さんに怒られるかもしれませんが、私はみなさんにとって不利な結果は鵜呑みにせず、どんどん外してほしいです。そして、ご自分や周りの方が心地よく過ごせる環境だけを選んでいくお手伝いができれば本望です。
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