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詩:もし太陽を見た事がなかったら

夜明けがいつ来るのか分からなくて
今日も一人 詩ばかり綴る

もし太陽を見たことがなかったら
朝を待つこの心はこんなに苦しくないのに

もし太陽も見たことがなかったら
明日に期待することもなかったのに

あの海辺の暁光を見てしまったから、
不明瞭だった境界線を浮かび上がらせ
夜を明るく照らし出した、強く明るく
残酷なほど美しい太陽の光を


窓を開けると月が覗き込み
水のような月光が部屋を浸す
夜明けがいつ来るのか分からなくて
今日もまた あなたの詩を綴る

どれだけ夜が深くても
日はまた昇る、僕らを照らす



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