シェア
どれだけ歩いてきただろう 人のいない海の上を 波先が白く輝いて 太陽が散っているみたい 歩…
在りし過去の夜、夏祭り 祭り提灯が頬照らす ぼうと染まったその頬が 燃えてるように赤ら引く …
空を見上げれば綿雲が 白鯨と見紛うほど雄大に 青空の底を泳いでいた 息を呑むほどの大きさで…
白い夏の陽、病室にて 横たわるあなたの影を見た 小説を持つその指先は 細く悲しく、白鯨のよ…