気になった、あちらのサイエンスニュース【4/23】私が科学を好きなわけ。
俺たちはふんいきで科学をやっている。
コーエー信者の私が気になった、海外のサイエンスニュースをクリップしています。
なぜ紙がクルっとなるのか。
プリンターで紙がクルっとなるじゃないですか。
印刷してしばらく経つと、よくクルっと曲がってますよね。
この謎を、グラーツ工科大学の研究者が解明しました。
その原因は、インクに含まれる溶剤で、この溶剤は時間の経過とともに紙を伝って印刷されていない側に移動します。これにより、印刷されていない側のセルロース繊維が膨張し、紙が曲がり始めるのです。
この問題を解決するためには、インクに使われているグリセロールを他の溶剤に置き換えるか、もっと単純な方法としては、両面印刷すればいいそうです。
何が素晴らしいかというと、
紙がクルっとなるのを見て、どうしてだろう? と興味を持てるところが素晴らしいなと、私は思うのです。
どうして窓に自分の顔が映るのか。
どうして風がピューピューと吹いているのか。
どうして今、自分は泣いてるのか。
そんなこんなに興味を持てる自分でありたいものです。
そしてそれこそが、科学のいいところじゃないかと思うのです。
タイダルロックを食らった惑星で、君は生きのびることができるか。
地球は太陽の周りを自転しながら、回っています。昼と夜があるのはそのためです。
一方で、月は地球に対して常に片側だけを向けながら、周回しています。
この月と地球のような状態を潮汐ロックといいます。自転周期と公転周期が一致している状態です。
英語だと「タイダルロック」。こっちのほうがカッコイイです。
恒星に対してタイダルロック状態になっている惑星は、宇宙で非常によく見られのですが、こういった惑星の居住性はどうなんだろうと天文学者が興味をもっているようです。
一般的には厳しいと考えられます。
夜側は常に夜なのでメチャクチャ寒いし、昼側は常に昼なので松岡修造のように熱いわけです。
しかし状況によってはいけるかもしれない、と考える科学者もいます。
特に水が豊富な惑星は有望です。大規模な海流と、水の蒸発や凍結が組み合わされることで、昼側から夜側へと効率的に熱を移動させることができます。場合によっては、惑星の温度が比較的均一になり、世界全体が居住可能になることさえある、かもしれません。
もしそれが本当なら、私たちの将来の引っ越し先の選択肢が大きく広がることになりますね。
小型の埋め込み型脳刺激装置が、脳の健康に革命を起こす。
ライス大学の技術者たちが、ヒトの患者で実証した最小の埋め込み型脳刺激装置を開発しました。
大きさは小豆ほど。先駆的な磁気電気電力伝送技術のおかげで、外部送信機からワイヤレスで電力を供給し、硬膜(頭蓋骨の底に貼り付けられている保護膜)を通して脳を刺激するということです。
DOT(デジタル・プログラマブル・オーバーブレイン・セラピー)と呼ばれるこの装置は、他のブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)よりも侵襲性が低い治療法となり、うつ病やその他の精神・神経疾患の治療に革命をもたらす可能性があります。
大きなポイントは、ワイヤレスで電力を供給すること。
既存の装置は、大きな電池を体内の他の場所に埋め込んで、長いワイヤーで装置に接続しているそうです。
見るからに大変そうですね。
今回の装置は、磁場を電気パルスに変換して、なんかうまいことやって小型化を実現しているそうで、患者は30分ほどの手術を受けて、その日のうちに帰宅できるとのこと。
研究室の室長、ジェイコブ・ロビンソン教授は、ブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)の新興企業、Motif社の創設者兼CEOでもあり、この装置の市場投入を目指すようです。
注意:ふんいきで書いてます。