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ついでにジェントルメン【読書日記】

 柚木麻子さんの短編集です^ ^

『エルゴと不倫鮨』
 とある高級お鮨屋さんに子連れの女性がやってきたことによって、居合わせたカップルの女性たちの目が覚めていくお話。と言っていいのかしら。
 自分のペースでいっぱい食べていっぱい喋る女の人。しっかりしていて、自分を持っている、知識も経験も豊富そうで周りの視線をモノともしない。羨ましい限りです。
 こんな女性を目の当たりにしたら、目の前にいる自分を口説こうとしている男性が霞みますよね。

 『立っている者は舅でも使え』
 離婚するために出てきた女性と追いかけてきた舅のお話。恋愛要素がないところが良かった。
 言いたいことが言えて、なんだかんだ言っても子育てしていく上で頼りになる存在というのは、ありがたいものです。

 『アパート一階はカフェー』
 1931年のお話。
 菊池寛って、1話目の「Come ComeKan!!」では銅像で出てくるけれど、こんな人だったんだ〜。
 石井桃子さんってあの石井桃子さんよね、っと興味深く読みました。
 昔なので、女性に対する扱いにびっくりというか、わかってはいたけど、出てくる男性たちにゾッとしました。

 連作ではないけれど、なんとなく雰囲気が似ているようなお話たちでした。




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