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メモは、うまく言語化できない原因を解消してくれるはず

僕は現在WEBマーケティング会社にて、運用型広告やホームページ制作のディレクション、SNSの運用支援をしています。
そんな中、

「考えていることをうまく言葉にできない」
「相手からの質問に対して、的外れな返答をしてしまうことがある」

といったように、考えていることをうまく言語化できないことに大きな課題意識を持っています。おそらく、同じような課題を持っている人は少なくないはず。

この課題をなんとか解消できないかと思い、言語化に関連している書籍を読み漁りました。その結果、言語化力を上げるための第一歩として、メモが有効なのでないかと考えました。

このnoteでは、
上手く言語化できない原因
・メモが上手く言語化できない原因を解決できるメカニズム
・どのようにメモを取ればいいのか?

を解説していきます。

なお、この記事で言及する『メモ』とは、小さい手帳のようなものに教わったことを書くという行為にとどまらない、「書き出す」という行為全般を指します。

上手く言語化できない原因 

上手く自分の考えを伝えられない原因として、多くの書籍で共通して語られていることがあります。
それは、

・頭の中の考えをまとめられていない
・まとめたものをアウトプットする量が足りない

この2点です。
それぞれについて、書籍の内容を引用しながら説明します。

頭の中の考えをまとめられていない

「考えがまとまっていないから、上手く伝えられないのだ」と言われても「いや、そんなこと当たり前じゃん。いつもしっかり考えてから伝えようとしているよ。」と思う人が多いはず。
しかし、そういった人は考えや意見がまとまっていないことに無自覚なことが非常に多い、といくつかの書籍で述べられています。

説明が苦手な人には共通点があります。それは「説明が苦手な人は、自分の説明の中身を把握できていない」 という点です。

『説明は速さで決まる 一瞬で理解される「伝え方」の技術』中村圭 著

言葉にできないということは「言葉にできるほどには考えられていない」ということと同じである。

『「言葉にできる」は武器になる』梅田 悟司 著

ここは一つ謙虚になり、先人の教えを愚直に守るのが吉です。
言語化力の向上に向けて、『自分は自分が思っているほどには考えていない』ことを認識するところからはじめてみましょう。

考えをまとめたものをアウトプットする量が足りない

と、聞くと「いやいや、メールや電話、打ち合わせとかでたくさんアウトプットしてるよ」と思われるかもしれません。
しかし、メールや電話、打ち合わせを経ても、言語化力に課題を感じてこのnoteを読んでいるのはなぜか。それは、日常の仕事だけでは考えをアウトプットする機会が足りないからではないでしょうか。
何事も一朝一夕にできるようにはなりません。課題意識を持っていることなら尚更です。練習量の確保が欠かせません。
言語化が上手くできない課題を解決したいのであれば、仕事以外での言語化の量が必要と言えます。

上手く言語化できない原因をメモによって解決できるメカニズム

メモは先述した二つの原因を解消してくれます。

・頭の中の考えをまとめられていない
→メモによって、頭の中の考えを俯瞰できるようになる

・考えをまとめたものをアウトプットする量が足りない
→メモによって、アウトプットの量を確保できる。

それぞれ説明していきます。

メモによって、頭の中の考えを俯瞰できるようになる

多くの場合、頭の中にあるだけの考えは、ぼんやりとしたままなので、整理する前に消えてしまいます。

誰だって、起きている間、いつでも何かを感じている。何かを考え、なんらかのイメージが浮かんでいる。ただ、それがすぐ消えてしまう。言葉を認識する以前に、もやっとした感情のまま、それが何かを特定しないまま消えてしまう。

『ゼロ秒思考』赤羽 雄二 著

そのため、メモをして文字や書き言葉にすることで考えを見える化します。
思考を整理するために、書き言葉や文字が非常に有効であることは『思考の教室』でも述べられていますね。

書き言葉と文字の助けによって、キミは こんがらがったことを深く考えることができるようになり、そして考えたことをいつまでも忘れないでいることができるようになる わけだ。まさしく思考力の増強でしょ。書き言葉ってすごい発明だ。

『思考の教室』戸田山 和久 著

考えを見える化することで、自分が考えていることの全体像が掴めるようになります。すると、考えをまとめやすくなるはずです。

僕自身、頭の中で考えるだけでなく、考えていることを文字にするようにしたところ、多くの効果を実感しました。
例えば、ブログや提案書を作成する前にメモに書き出すことで、「この考えは間違っていたな」や「ここは論理的じゃないな」などがわかるようになりました。メモによって、頭の中の考えを俯瞰して、整理できるようになるのを実感しました。

メモは、言語化がうまくいかない原因の一つである『頭の中の考えをまとめられていない』を解消してくれるといえるでしょう。

メモによって、アウトプットの量を確保できる。

繰り返しになりますが、何事も一朝一夕にできるようにはなりません。課題を解決したいのであれば、練習が必要です。
メモは言語化力アップのための練習としてうってつけと言えます。
つまり、メモをとり、アウトプット量を確保することで、上手く言語化できない原因の解消を狙うのです。

メモは練習みたいなものです。
こなせばこなすほど言語化力が向上すると信じて、メモをたくさん書くのがおすすめです。

さて、ここまで言語化がうまくできない原因として、
・頭の中の考えをまとめられていない
・考えをまとめたものをアウトプットする量が足りない
の二つをあげました。そして、それぞれの原因はメモによって解消できると述べました。
それでは具体的に、どのようにメモを取ればいいのでしょうか。
言語化力の向上につながるメモの取り方をご紹介します。

どのようにメモを取ればいいのか? 

メモの取り方ついて難しい方法はありません。
思いついたことや考えを書きまくることで十分だと思います。

「え?本当にそれだけでいいの?」と思われるかもしれませんが、それだけでいいと先人は言います。

思いついたこと、気になること、疑問点、次にやるべきこと、自分の成長課題、腹が立って許せないことなど、頭に浮かんだことは何でも書く。頭に浮かんだそのまま、フレーズを書き留める。

イメージや感覚を言葉にすることに慣れてくると、だんだん自分の気持ちや思っていることをあまり苦労せずに表現できるようになる。

『ゼロ秒思考』赤羽 雄二 著

コピーライターは必ず、説明を一度、頭のなかからすべて出して、可視化する習慣を身につけています。  考えついたものを、片っ端からPC、スマホ、ノートなどにアウトプットしているし、それを習慣にしているということです。  

『説明は速さで決まる 一瞬で理解される「伝え方」の技術』中村圭 著

まずは、考えていることを目に見える形にする。そのために、思いつくものをとにかく書き出す。そうやって見える化することで、整理しやすくなるため、考えをスムーズに言語化できるようになる。
文章ではなく、単語レベルでもOKです。頭の中を空っぽにするイメージで、とにかく書き出すことを意識してメモをとっていくと、言語化がうまくできない原因を解消することにつながるはずです。

おすすめのボールペン

この時には、パソコンではなく紙とペンがおすすめです。タイピングより速く書けるし、線や図も使いたい時に使えるからです。
僕のオスススメは、ブレンというボールペンです。筆圧が強い人に特にオススメで、紙にペンを強く押し付けても、芯が曲がったりぶれたりしません。
太めの芯のブレンが僕は一番気に入っています。

まとめ

似たジャンルの本を複数冊読み、内容を体系的にまとめるという新しい試みをしてみました。
この試みによって、本を一冊読んでその内容をまとめるだけでは得られないような厚みのある知識を身につけられたと感じています。

言語化は向上させるのが難しい技術の一つです。
しかし、仕事をする上で重要な技術の一つでもあります。
だからこそ、言語化力が高ければ、仕事で頭ひとつ抜き出ることができはずです。
まずは、手始めに紙とボールペンを取り出して、このnoteの感想を書き出してみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
「ここがわかりづらかった」「ここの文章のつながりがおかしい」「ここは論理の飛躍がある」などどんなコメントでもいただけると嬉しいです🙇‍♂️






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