【詩】7月24日

夜の胸の高鳴りを
冷凍庫に入れて
明日の6時に解凍したい

無責任な「大丈夫」で薬漬けにして
安心を得ている日々

私が空っぽだということを
みんな知っている気がする
焦る

金曜ロードショーでやらない映画を
好きでいたい

後ろの女の
ポニーテールが当たってうざい
満員電車

昔好きだった地下アイドルが
響かないな、もう

日々の出来事に
リアリティを失いつつある

誰かによく見られたくてやっている行為がありすぎる

わたしは
あの人が死んだ理由の一つ
罪に問われないけれど

男と女の違いを考える
大人と子供の境界線を考える
ミイラと剥製の違いを考える

山とか
地球の環で生きるモノとか
不変なものに対して美しさを感じていたいし
自分もそうでありたいと思う
お金の価値とか
人の心情とか
明日には変わるようなモノではなく

来年何してるかわからない方が
生きてるって感じだよ

東京は
実は中身のないシュークリーム
見せかけの可愛さ

わたしたちは幸せがもっと単純で簡単なものであると知っているはずなのに