【詩】4月1日
死ぬ間際のあなたに
意思はあったか
苦しんでいないなら
それでいい
幸せな夢の中で眠れたなら
なお良い
どんな死の形であれど
あの時のわたしは
「わたし」としてではなく
ただ
女という生き物として
横たえていたのだろうなと思う
映画館で映画を観るという行為は
気絶している感覚に近い
弱さを武器に
それを振り回しているあなたは
もはや弱者ではないよ
どんなに美しくても
尊敬しても
食べれない肉の塊
わたしと同じ
なぜ人は
数少ない二足歩行の生物なのに
その個性を失うように
地面を歩くことをやめるの
これは
命を軽く扱う世の中への
反抗運動ではなかったか
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