死海の心に憧れて
そんなに見咎められもせず
斜めに射し込んでくるのは
誰かの視線
確かに水平線が見えてるのに
海じゃなかったんだよ
君の城塞は
いつも通りに気高くて
灰色の錠剤を飲み込んだ
擦り切れたタオルを
投げ込んでくれないか
もう明日にでも
油膜がギラつくラテアート
さっさと長雨に晒さないと
算段はもうとっくに
撃ち尽くして
仕留め損ねたから
逆立てた髪を触覚に
セルフレームで縁取って
柔らかく蹂躙していく
敵意のないバグみたいなものさ
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