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震気楼№022

日常的に口にする物に混入させる発ガン性や生殖不能にする物質を開発できるなら摂取した途端に自己肯定感が大暴落したり他人に危害を加えたくなる凶暴性に目覚めるような物にした方が手っ取り早いのに、なぜ遅効性に拘るのだろう。これだけ悪事が暴かれている今、そんな悠長にかまえていて大丈夫なのか。気象操作でハリケーンまで起こせるほどの大規模組織なら一気に粛清してしまえば済むのに、それをしないのはやはり美学があるのだろう。自分達が開発した様々な兵器で徐々に人類が死滅していくのを眺めていたいのだ、それが我が才能への最大の賛辞なのだ。
かつて開高健はこう言った
「毒蛇は急がない」

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ウニャ・ティロテアル
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