デザインの力で陰に光を灯せるか
ここ数年、社会課題に取り組む会社のデザインのお仕事を多数受けてきました。
どうしたらもっと多くのユーザーに社会課題に目を向けてもらえるかな?と考える中で、いちばん感じたことは、
みんな社会課題に目を背けているわけでも、無関心なわけでもないっていうことです。
社会にはたくさんの影があります。その影で誰かが苦しんでいたら、あなたはどうしますか??声をかけて助けようとしませんか?
でも影の中は真っ暗でその人が苦しむ様子が見えていないとしたら、「なんとかしたい」という思いも湧かない。
社会課題の多くはこの見えていない状態なんじゃないかなって思います。
影の中に潜むたくさんの苦しみを減らしていくには、まず見えるようにすることが必要不可欠。
私はジュエリーのブランドをしているのですが、
貴金属が採れる鉱山は労働環境が悪く、児童労働も問題になっているそうです。また環境負荷もかなり大きいです。
お店でジュエリーを見て買おうとする人は、決して社会課題に加担しよう!と思って買うわけじゃない。
社会課題は、人々が目を背けているわけでも、無関心なわけでもないと思います。
見えていない、気付くきっかけがないことが何よりの課題だと、私は考えています。
私のブランドRINMOは生産背景の透明性を担保することや、できる限り環境に負荷をかけない物作りを大切にしています。
でも「裏側に潜む社会課題を知ってもらう」ことは予想以上に難しくて、日々葛藤しています。
結局私は今葛藤しているというお話になってしまいましたが、デザイナーとして、デザインの力で社会の影に光を灯したい、という想いで活動を続けていきます、見守っていてくれたら嬉しいです。良い事例がたくさん生み出せるように頑張ります。
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