また一つ夏が終わる

夏の始まりはいつも憂鬱になる。
年々厳しくなっていく暑さのことを考えるだけで気が滅入ってしまう。少し外に出るだけで汗は噴き出すし、日差しも異常だし。ただでさえインドアで家の中が好きなのだが、夏はより一層家から出るのが億劫になる。

しかし、海に行ったり、花火をしたり花火を見たり、BBQをしたり、スイカ割りをしたり…いわゆる「夏の風物詩」みたいなものを毎年なんだかんだ経験している。

例に漏れず今年もそうだった。自分も周りも免許を取ったこともあり、遠くの海まで車を走らせたこともあったし、花火大会にも何度か行った。旅行先でペルセウス座流星群を見たのもいい思い出だった。炎天下の中開催されたBBQで食べた肉はおいしかったし、スイカは割りは成功しなかった。

そしてもう9月。気温はまだまだ下がる気配がないけど、やっぱり8月が終わると夏の終わりが近づいているのを感じる。

あれだけ夏が始まるのを嫌がっていたのに、いざ終わるとなると途端に寂しさを感じてしまう。
毎年こうなんだからそろそろ夏にワクワクしたっていいはずなのに、多分来年も「また夏か…」と一度は憂鬱になるんだろう。

それにしても今年の8月は特に終わるのが早かった。例年より忙しかったからだと思う。バイトに遊びにサークルに、ほとんど毎日何かしらの予定があった。

しかしこんな夏の過ごし方ができるのも大学生の特権だ。3年後、どれだけ夏を満喫できるのか検討もつかない。夏の風物詩は全然味わえなくなってしまうんだろうか。そうなったらいよいよ夏を嫌いになってしまいそうで怖い。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?