頑張りたいこと見つけました

サークルの役職に就くことになった。
私はあまり組織の中心に行きたがるタイプではない。責任感もないので、あんまり重要な役割は担いたくないなあと考えている。

そんな私が、なぜかサークルの役職に就いてしまった。
「就いてしまった」という表現が1番しっくり来るくらい、本当に流れで決まってしまったのだ。役職は6人必要なのだが、残り2枠がどうしても埋まらなかった。私も何となくそれは把握していたけど、立候補はしなかった。
で、サークルの集まりがあった時、私は少し遅れて参加したのだけど、私と1番仲の良い友達と既に決定していた4人が役職についての話をしていたらしい。というよりその4人と友達、そして私はいわゆる「いつメン」みたいなやつなのだ。そのせいか周りからも「さんばんはやらないの?」と言われたことがあったが、私は「別に…」と曖昧な返事ばかりしていた。やる気があるわけでもないわけでもない、すごく中途半端な状態だったのだ。
隣に座った私を見て、「さんばん、役職やらない?」と声がかかった。特に深く考えもせず「いいよ」と返事をした。そこで役職が決定したのだった。

役として本格的に動き始めるのは来年からなのでまだ先だが、先輩にもメンバーを伝え、少しずつ引き継ぎをしている最中だ。何も知らないまま返事をしてしまったけど、仕事内容を聞くとなかなか大変そうでちょっとビビった。やれるかな、という不安もなくはない。しかしどんな経緯とはいえやる、と言ってしまった以上しっかり仕事はしないといけない。責任感がないと言ったけど、決められた役割を投げ出すことはやっぱりしたくないし、結局今はなかなかに意気込んでいる。

そもそも今のサークルに入ったのも友達に誘われるまま、といった感じだった。入学当初、私はこのサークルの存在すら知らなくて(というよりろくにサークルを調べていなかった)、オリエンテーションでできた友達と一緒に新歓に行き、そのまま入会を決めた。何となく楽しそうだな、レベルの気持ちだった。ちなみに私と一緒に新歓に行った友達は入会しなかった。

そこからサークルの中でも友達ができ、先輩とも仲良くさせてもらい、気付けば結構な頻度でサークルに参加するようになっていた。ちゃっかり部室にもお邪魔するようになった。

そして気付けば役職なんかに就いてしまっている。何となくで入ったサークルだが、いつの間にか大学生活の中で占める割合がかなり大きくなっていた。流れに身を任せていただけだが、「頑張りたいこと」がひとつできたのは嬉しい。夢中になれることがあるかないかで楽しさってだいぶ変わってくるよなあ、とぼんやり思った。

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