若い人
子育ての風景
子どもの頃は少年誌ばかり読んでいた。
少女漫画のお目々キラキラ・ひらひらドレスや
不遇な少女が「王子様」に見いだされて幸せに
というストーリーが自分には面白くなかったからで
あ、これは珍しく面白い ♪
と思ったら手塚治虫の「リボンの騎士」だった。
他の女子たちがお絵かき帳やチラシの裏にお姫様やハートを描いているとき
私はアリの巣の中や家の間取りやロボットを描いていた。
まあそれである程度大きくなって「花とゆめ」などを読み始めた頃は
萩尾望都が登場していて
少女漫画に群雄割拠・変革の時代が到来していた。
自分的に萩尾望都の一番は「百億の昼と千億の夜」である。
もはや少女漫画ではない。
さてその頃
新人漫画家の作品ばかり掲載された雑誌も出てきた。
少女漫画の新しい時代が訪れるとともに
作者の発掘が行われていたのだろう。
高校を卒業したばかりくらいの、本当に若い作者たち。
熱意とみずみずしさと正義感にあふれていた。
だがしかし
そこに掲載されたマンガをいくつも読んでいるうちに
その「青臭さ」が気になりだした。
世界が薄くて・小さいのだ。
中学生や高校生の見たままの、中学生や高校生の世界になっていて。
その一方、月刊ガロは色々な作家がいて面白くて
鬼太郎の誕生を目にできて良かったな。
何の分野だろうと
若いのも歳なのも経歴等色々あってこそ面白い変化が起きるのだろう。
世の中は いろいろあって たいへんだ
たいへんだけど これが世の中