きれいはきたない
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「きれいはきたない。きたないはきれい」と言えば
そう、マクベスですな。(ドヤ
3人の魔女のセリフでござる。
魔女の予言というものは嘘ではないが「たくらみ」を混ぜているのだ。
さて長年「きれいはきたない」を
「美しい、清潔」は「汚い、汚れている」の意味だと思い込んでいたのだが
ふと、原文ではどうなっているのかと調べてみると
Fair is foul,and foul is fair
Beautyでもcleanlinessでもなく
Fair ・・・ですと!?
英和辞典によると fair とは正しい、公正な、規則に則ったという意味があり
辞書にはfairの用例として
All’s fair in love and war. 恋と戦は手段を選ばぬ
が載っていて、なるほどなるほど。
その一方 foul の方には正しくない、卑劣、失敗という意味がある。
要するに「きたない」は「不潔」ではなく
「て、てめえ、汚ねえぞーっ、ぐはあっ」の「汚い」だったのでござる!
確かに反対の意味を表す言葉を組み合わせたには違いないが
その意味は大分違うのだぞ、と。
いや、だけどさ
「きれいはきたない」って書いてあったら
「清潔対不潔」とか「美しい対汚れている」って
読んでしまうじゃあーりませんか!
で、ナンで
Fair is foul,and foul is fair を 「きれいはきたない」と翻訳したかなー?
あ、fair と foul で f 始まりだから
きれい と きたない で「き」で始まるようにそろえたとか?
ここはですね・いっそのこと
フェアはファウルでファウルはフェア
にしちゃえばいいのではないの?
昔と違ってフェアもファウルも充分に通じるし
意味としてはこちらの方が正しいでしょ?
音だってちゃんと「フェ」と「ファ」で揃ってるし。(そりゃそうだ
どうでしょうかな。
マクベス、フェアな顔してファウルをやって失敗したってよ。
というワケで
やっぱり原文に当たらないとワカラナイことはあるものですな。