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【体調記事】デジタルで変わったことの第一は読書。

デジタルで変わったことを挙げるとすれば、私の場合なんといっても読書体験だと思います。本が読みやすいものに変わったのです。

時々noteでも書いていますが、私は軽度の読字障害(ディスレクシア)もちです。読字障害というものは、生まれつきの脳の作りが原因で文字が読みづらくなるという障がいです。私の場合は読書のスピードが遅いほか、明朝体系のフォント、カタカナ、アルファベットが読みづらくなるという症状がでています。

しかしこの問題が、デジタルの電子書籍という形になることで大分軽減したのです。

デジタルで本を読むと紙の本より楽になる!ということに気がついたのは私が21〜22歳ぐらいのときだったでしょうか。当時小説家の平井和正氏が『月光魔術團』というシリーズを書いていて、執筆途中から氏は電子書籍をリリースするための有限会社を立ち上たのですが、その会社にて紙の書籍より先に新作の電子書籍を販売し読むことができるというしくみを作っていました。まだ電子書籍黎明期のことです。

私はかなり平井和正氏にはまっていたので、その先行販売の電子書籍を買って読んでいたのですが、氏はボイジャーという会社が作った.book(ドットブック)という形式で電子書籍をリリースしていました(のちにPDF形式でのリリースも行いました)。

この.book形式ですが、ビューワー(T-Time)を使用することでユーザーの好みの段組み・フォント・文字サイズで本が読めるという仕様になっていました。面白いのでいろいろと形式を変更していたのですが、そのうちにゴシック体系のものに変更したら、あれ?なんかパソコンのほうで読んでいた方が楽だな?ということに気がつきました。

一部の読字障害は明朝体系が読みづらく、ゴシック体系だとその問題が軽減されるケースがあるのですが、私はそのタイプだったのです。

今まで紙の書籍だと軽い小説でも1冊読むのに1ヶ月はかかっていたのですが、フォントをゴシック体に変えることによって1週間ほどで読むことが可能になったのですが、正直自分でもそのスピードに驚いていました。当時はまだ読字障害という障がい自体を知らなかったので、不思議だったのですが(私が読字障害持ちだということが医師の診断で判明するのは40代前半と、大分あとのことです)。

ゴシック体が読みやすい、それが確証に変わるのは、紙の書籍でビジネス書を多く読むようになったことがきっかけでした。ビジネス書というものは紙でもゴシック体で印刷する本が多いのです。ビジネス書もやはり時間がかからず読めるので、結論としてゴシック体が自分にとって読みやすいものなのだという結論に達したのです。

さて現在。私はKindle端末を利用していますが、書体をゴシック体に変更することによってかなり楽に読書を楽しめるようになりました。加えて端末が電子ペーパーでできているため、かなり疲労も溜まりにくくなっています。多分電子書籍の時代が来なかったら……、そもそも読書は嫌いではありませんが、それでも困難は普通の人よりは大きいままだったと思います。

デジタルで一番変化が大きく、楽しくなったことはやはり読書ですね。

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浜田さな
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