私が好きだった本を娘にプレゼントしてみた話
昨日、本屋さんで懐かしい本を見つけました。
私が小学生の頃、寺村輝夫さんのわかったさん、こまったさんシリーズの本を母が買ってくれていて、懐かしくなって思わず買ってしまいました。
小学生の頃は家で料理やお菓子作りをすることがあまりなかったので、本を読みながら料理の仕方を学び、『こんな風に楽しく作れたらいいなぁ』とワクワクしながら読んでいたのを覚えています。
私は娘が2歳の頃から一緒にクッキー作りをするようにしていて、粘土遊びの代わりに、生地をコネコネしたり、クルクル丸めたりすることを教えていました。
そして普段から私がお菓子作りをしている姿を見ているからか、娘はお菓子作りにとても興味を持ってくれています。
『もしかしたらこの本、娘も読むかもしれないなぁ』
自分の懐かしさと娘へのプレゼントの思いを込めて買ったわかったさんの本。
『娘はどんな反応をするのだろう?』と、ちょっとドキドキ。
娘に本を渡すときに、
「私が小学生の頃に読んでいた本だよ」
「お菓子作りに興味があるなら読んでみる?」
と言ってみたのですが、娘の反応は「へぇ〜」とあっさりしたものでした。
『もしかしたら、あまり興味なかったかな?
私の気持ちを押し付けるカタチになってしまった!?』
と思いながら様子を見ていると、娘は寝る前に静かに一人で読んでいました。
娘から本の感想を聞いていないので、娘が小学生の頃の私と同じようにワクワクしてくれたのか、分かりません。
だけど、娘が本を読んでいる姿を見て、私は自分のワクワクの気持ちに娘が寄り添ってくれているように感じられて、とても嬉しい気持ちになりました。
母から私へ、私から娘へ、本が受け継がれている瞬間でした。