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みんな寅子

今日も新作。
今週で最終回を迎えた朝ドラ「寅に翼」について書きました。
寅子ロスになりそう。

コンプリート(ではない🦆だけど、ほぼほぼ)した朝ドラ「寅に翼」が終わってしまいました。
半年間、毎週毎週テーマがあって、原爆訴訟とか尊属殺重罪にまつわる諸々であるとか、とても重いテーマもあって、これまで知らなかった事実を知るきっかけになったものもあれば、令和6年の今だからこそテーマになるんだよねーという多様性に関する問題もたくさん扱っていて、とても興味深かった。
LGBTQや選択的夫婦別姓、高齢者問題、少年法、外国籍で生きることのむずかしさ、などなどこれほど多様な問題を15 分のドラマで扱うというチャレンジングな試みに意味があったのだと思います。
劇中の寅子はじめ寅子周辺の人々の問題に対する反応に対して、その時代的ではない、令和の今だからこそ言えること、などの声が上がったそうです。それもよくわかります。当時の反応はもっと激烈でしたよね。
でも、このドラマは問題解決が主眼ではなくて、今、この世界で実は起こっているさまざまな問題を白日の元に曝すことが目的だったのだと思います。そして、当時の人々の対応がどうであれ、今を生きる私たちはどうするか、どうすればみんな幸せになれるのか、それを考えることが本当のテーマだったのだと思います。
だれかの忍耐の上にある幸せはほんとの幸せではない。「寅と翼」では、とくにジェンダーについて、そのメッセージが顕著でしたが、あらゆる社会課題に相通することだと思います。  

私みたいな女は昔からごまんといました。
それを特別にしていたのは社会です。

この寅子の言葉、とても刺さりました。

スピンオフ、作ってほしい。

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