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【雑記】桜が大嫌いになったのは弟クニオのせいです(笑)

 今日3月29日は弟の國男くにおの10年目の命日です。
今から10年前の2013年に44歳で亡くなりました。享年は45かな?
でもまぁ20年以上の闘病生活で人一倍長い間苦しんだので、天に召すことで、ようやく解放されたんじゃないかと思います。
でもそのせいで私は桜が大嫌いになりました。
國男くにおの死と桜が、どうしても結びついちゃって‥。

(小学生の頃の國男 無口で強情なところがありましたが、筋を通す頑張り屋でした)

 ヤツはその長い長い闘病の間、度々「もうオレ死にたい」と弱音をはいていましたが、その都度、私は常に
フザケんなオマエはバカか?人は誰でもサダメがあるんだナメんな、オマエの人生オマエが投げ出してどうする?無様でもなんでもいいから生きれるだけ生きろ!死ぬ気で生きろ!死ぬまで生きろ!(ナンじゃそりゃ)
‥と我ながら頭のおかしい鬼のようなことを言っては、いつもハッパかけてました。
しかし、安房地域医療センター(病院)で、死を間際に体中にパイプやコードを一杯くっつけた國男くにおには、流石にそんなことは言えませんでした。
國男くにお、よくここまでがんばったなぁ、流石だエラいぞ!」と、子供じゃないのに頭をなでてやったりしてました。もう私には他にしてやれることがなかったんです。
そして「家に帰ろうな國男くにお、かぁさんも待ってるしな」と‥。
目を開けぬ國男くにおにそんな言葉をかけたあと、一先ずこの先の用意や準備もせねばいかんと一旦は帰ることにし、深夜遅くに医療センターを出たのですが、その際に、目に飛び込んできた夜桜の桜並木がやけに綺麗でしてねぇ~。
医療センター内のたくさんの桜の花が、まるで雪が降るように、風に乗って大量に舞ってるんですよ。街灯の灯りを受けて、風の流れ、空気の渦が、その桜の花びらで視覚化されて見えるような、誠に見事なものでした。田舎育ちの私ですが、こんな絵のような光景は、これまでの人生でも早々見たことがありません。嘘偽り誇張なく、それはそれはこの世のものとは思えぬほどの、荘厳な桜吹雪だったのです。
そんな夜桜の見事な桜吹雪を見た次の日、医師の予想より一日早く國男くにおは亡くなりました。

 まーヤツは桜が好きだったからなぁ、最後に医療センターの綺麗な夜桜の桜吹雪を私にプレゼントしてくれたのかもしれません。それぐらいにあまりにも神がかった光景でした。

(2013年 / 平成25年の國男のお葬式の様子 生前の姿と遺影の中の國男)

 でもそのせいか、以来私は「桜」「夜桜」「桜吹雪」が本気で大嫌いになりました。
桜を好きな方には大変申し訳ないのですが、どうしても桜は弟の死の印象が強く重なってしまい、私個人としては只々不吉で不快、眺めているだけでどうしょうもなく気分が悪いのです。
そう!それもこれも
全部この時期に死んだ弟の國男くにおのせいなのです!
國男くにおよ、良かれと思ってオレに見せてくれたかもしれないあの荘厳な夜桜の桜吹雪な、でもお陰でオレは桜が大嫌いになったぞ!
フフフ、これにはオマエもさぞや想定外だったろう皮肉なものだな、
このように人生とは驚きの連続なのだ。
いいか我が弟よ、あの世でもしっかり覚えておくように、
そして生まれ変わってくる際は大いに参考にしてくれたまえ
( ̄▽ ̄)ニヤリ
 ↑
最後までエラそうな兄

‥まぁそんな私でしたが、あれから10年が経ち、ようやく最近では少しは穏やかな心持で桜を眺められるようになりました。
恨みつらみや口惜しみすら、時間が解決してくれるものなのでしょうか。
10年前の今日と同様に、今年も安房地域医療センターの桜並木は、さぞかし荘厳なのでしょうねぇ、近所だったら家族で眺めにいきたいところです。

 そんな國男は、一昨年に単車の事故で亡くなったもう一人の弟分、従弟の浩二こうじと仲が良かったので、今頃はあっち側の世界で2人揃ってそれぞれ大好きな四駆や単車で、散々走り回って楽しくやってるんじゃないでしょうかね。従弟の浩二の命日は来月の3日、今年は三回忌かぁ‥。

(幼い頃の國男と浩二、これは今は無き行川アイランドでの写真じゃないかなぁ・・)

 國男と浩二、君ら2人ががとっとと死んじゃった分、私は責任が重くなり頑張って長生きしなくちゃならなくなった。生きるためにはお金が要るんだ。つきましてはどうか仕事でお金がウハウハ儲かるように、君たち2人にぜひ力を貸してほしいぞ!
もしくは、君たちの生きた痕跡を残したい想いから始めたこのnoteの(自称)児童文学大多喜無敵探検隊おおたきむてきたんけんたいsince197X」がまかり間違ってバカ売れするのでもオッケーだ!
どうかあの世から力添えよろしく(-人-)

 最後に、國男の終の棲家の町、館山市の皆様方、そして最後まで面倒をみてもらった安房地域医療センターの皆様、10年が経った今でも感謝の気持ちを忘れておりません、どうか皆様に長く幸ありますよう、遠い空の下より日々お祈り申し上げております。

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※従弟の浩二の話はこちら ↓
弟のクニオ、従弟のコージ以外にもなぜか私の身近な人たちは春に逝くことが多く、お陰でこの季節はいつも憂鬱になります。


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