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遠い先祖の摩崖の五輪塔に墓参り【市指定文化財】

ついこの前、平日に久しぶりに遠い先祖の供養塔にお参りしてきました。
こちらは鎌倉時代の私たちの先祖の磨崖の五輪塔、我が家を含む一族単位では、現存する墓の中で最も古いものになります。そして面白いことに鎌倉時代の様式がしっかりと残る形態であり歴史的な価値が高いということで、昭和の時代から南房総市(当時は和田町)の市指定文化財に指定されて今日に至ります。しかし砂岩の山肌に掘られたものなので経年劣化で風化が著しく、あと2世紀もしたら砂に返っちゃうのではないでしょうか。
まさに諸行無常でございます。。

五輪塔自体は一般的に古い史跡でよくみられるものですが、このように山肌に横穴を掘り、そこに摩崖仏のように五輪塔を作ったものは国内でも珍しいそうです。そしてこの形態は鎌倉時代の武士の祠の形式だそうで、鎌倉側から海を挟んだ千葉県側では、特にその精度(完成度)が高い摩崖の五輪塔なのだそうです。そのように郷土史的にも貴重なことから、昭和の頃に文化財に認定されたとのことでした。
なによりこの摩崖五輪塔の存在が、平安時代の末期に浦賀水道を渡り相模国の佐奈田村から安房国の三原郷に進出してきた当時のご先祖たちと鎌倉政権のつながりの深さがわかります。
我が家は中世の相模国の大豪族「三浦党」の佐奈田(眞田)で、私はその大元の流れの本家筋末裔の一人。中世の時代、この安房国 三原郷の開拓領主だった「房総の佐奈田(眞田)」に関する俯瞰した歴史なら、たぶん今の時代では私が一番詳しいかもしれません。

ちなみにこの日は、許可をいただき前々から置かせていただいている線香台にお線香を灯したあと、私のお昼ご飯にと買っておいた最近お気に入りのデイリーヤマザキのラップパン「ハンバーガー」をせっかくなのでお供物としてあげさせていただきました。私がおいしいと思うものだから、きっと遠い先祖もおいしかろうて‥、うん、まちがいない!

(鎌倉時代の祠にお供えされたデイリーヤマザキのラップパン、わりとシュールです)

ハンバーガーパンは、そのまま置いておくともれなくイノシシやシカ、アナグマやタヌキなどに食い散らかされて辺りが汚くなっちゃいますので、程よいタイミングで今度はお下がりとして私がその場でおいしくいただきました
(-人-) ナムナムナムナム‥

(市指定文化財の解説、左側がこの摩崖の五輪塔の記述)

しかし先祖の墓が市指定文化財ってどうよ
なんだかオレってイカれてるぜ( ´,_ゝ`)プッ

摩崖の五輪塔があるお寺はこちら、日蓮宗のお寺「正文寺」です。

(うちの先祖の全盛期は曹洞宗(禅宗)のお寺でした)
(お墓の奥の山肌に、摩崖の五輪塔があります)

正文寺の駐車場からは、籠城戦用に準備された「三原城山城(神田山)」が望めます。

山城跡の神田山には全く登る気はしませんが、この正文寺裏手の丘の上にも同様の史跡(?)三原城跡があります。とはいえ城跡といっても単なる台地でしかなく、さらにそこまでの道が狭くて急な坂なので車で行くのが億劫で(歩いていける距離だけど)今まで滅多にいきませんでしたが‥、まぁこの日は私ひとりなので、こののち久々に訪れてみました。

次回につづく‥。

衛星写真で見た三原城周辺

平安時代後期の先祖達の足跡(そくせき)※郷土史と家伝による

安房国 朝夷郡 三原郷  鎌倉時代最盛期の勢力範囲
(現:南房総市和田町と鴨川市江見 周辺)

正文寺(普門寺) MAP
千葉県南房総市和田町中三原270

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