息子の障害年金を申請する
息子は数年通院しながら
途中仕事(アルバイト)にも挑戦しましたが
しばらくで行くことが出来なくなりました。
数年かかりましたが
本人なりに相当悩んで
障害年金の申請をすることを決心した時のことを書こうと思います。
その申請用紙を書くために
あらためて幼少時代からのことを
振り返り
こういう項目があるんだ!
そう言えば
うんうん
確かに〜!
など
母である私はそれが軽度の精神遅滞によるものだとは思っていませんでした。
大雑把とか単なる不器用なだけで
そんな子もいるよ!
ぐらいに思っていたのです。
私の知らないことを知っていたり
苦手なこともありますが
出来ることもいろいろあるので
訓練や練習すれば
それなりに出来るようになるのではと考えていました。
息子が後から話してくれたことは
「このままだと親にお金の心配をさせてしまい迷惑がかかる。」
「障がい者になるのは受け入れられなかった。」
「でもどうしても行けない!」
この気持ちの葛藤で
ずーっとずーっと苦しんでいたようです。
振り返って幾つか思い出したものは
保育園児の頃
・思うようにならないとすぐ叫んで大声で怒ったり泣いたりが多かった。
小学生の頃
・家の鍵を紐が付いてるのに何度も無くす
・ランドセルの中がグチャグチャ
プリントや大事な紙でもくちゃくちゃになる。無くす。
・何かが見つからないと盗られたと大騒ぎ
・それが原因で長男とよく喧嘩になってた
・制服を汚しやすい
・傘をよく壊す
・食事中テーブルを汚しやすい
・自分で決断するのが苦手で
すぐ私に聞いてくる(本人に決めるよう話すのですが)
中学 高校生の頃
・数学のテストの成績が極端に下がる
・本人の希望で塾に通わすものの先生に「塾に来る以前の問題だ」と言われ辞めた
・思春期に私が聞いていないのに 私にいろいろ親に内緒にするような出来事を悪気もなく話す
・イメージ的には年齢よりも子どもっぽい感じ
・学校へ行く前の準備にとても時間がかかる(気になることが多いため)
・いつもギリギリで登校
・忘れ物がとても多い
・部活動もついてゆけずやめてしまった
・いろいろ自分で決断するのはやはり難しい
他にもあった気もしますが
この程度のことは
他の子でもあるのでは?と思っていました。
一つ上の長男とはいろいろ違いましたが
性格の違いだと思っていたので
気にしていませんでした。
学校の先生からも特に言われたこともないのでそれなりに成長してると思っていました。
以前の記事でIQやEQなどをとりあげたのも
検査で出た数値が微妙なものだったので
今回はあらためて調べてみたわけです。
軽度というのが
この数値から読み取れました。
見た目では
本当にわかりにくいのです。
今の時代なら
大人の発達障害について少しは知られていますが
その時代は全く聞いたことがなかったです。
鬱病 仮面うつ 適応障害ぐらいしか聞いたことがありませんでした。
今の息子の状態は
軽度精神遅滞と二次障害による鬱と診断されてます。
親に迷惑をかけていると本人は思っていたようですが
迷惑だなんて思ったことはありません。
愛する大切な子どもです。
本人の辛さを思うと
どうにか少しでも元気になってほしい
笑顔になってほしい
変われるものなら代わってあげたい
どうしたら本人のサポートになるのか
そんなことばかり考えていました。
いろいろ調べて2回目の申請で
障害年金を受給できることになりました。
これで収入が少しは入ったことで
気持ちが楽にはなってくれたようです。
それまでは
イライラ😖不眠😣自部屋で過ごす
何か話すと暴言やものに当たる
など
書ききれないほどいろいろありました。
ずっと自分を責めていたんでしょう。
苦しかったと思います。
受給されてからは
自分の年金から毎月家にお金を入れてくれています。
たまに私や主人に何か買ってくれたり
従兄弟たちの子どもにも
わずかですがお年玉などあげています。
とても気持ちの優しい息子です。
あの頃がどんなに苦しかったのか
あらためて理解できます。
「障害年金 もらえなくなったらどうしよう。」
息子は今はそれがとても心配なようで時々その話をしてきます。
「特に変化はないから
そんなことはないと思うよ」
私はそう答えています。
ここまで読んで頂き有難うございました。
何かの参考になれば嬉しいです。