見出し画像

ずっと結婚したかった

ずっと結婚したかった。

たぶん幼稚園とか、小学生の時から将来は結婚して子供を産んで、私のことを大切にしてくれる旦那さんと幸せに暮らしたいって真剣に思っていた。

幼稚園生の時から集団に馴染めなくて、預かり保育の時はお母さんがいつ迎えに来てくれるのかドキドキしながら、他の子のお迎えが来るたびに不安な気持ちになって窓の外を眺めていたのを覚えている。

学校から帰って来てお母さんがお菓子を作ってくれて、クッキーの焼けるいい匂いが好きだった。
私もこんな風にお母さんになりたいなって思っていた。

高校生のとき、将来の夢もなく、働ける自信もなかったけど、将来は結婚して子供を持ちたいって友達と話していたら、それは立派な夢だよって言われて、こんな当たり前の感情も夢って言っていいんだって思ってちょっとびっくりしたのを覚えている。

大学生のとき就活の話をお母さんにしたときに、大学を卒業したら結婚するのかと思ってたって言われて、びっくりした。
流石の私でも大学を卒業したら就職はするし、そんな簡単に結婚できないよって。

大学生になって恋愛をして、楽しかったし悲しい事もあったし、恋人が私を受け入れてくれるって感覚が幸せだって思った恋愛だった。
何人かと付き合ったけど、結婚できるって思った人はいなくて、それは父に紹介できるって思えなかったからかもしれない。
でも恋愛はずっと楽しかったし、いいことしか覚えてない。

夫と出会って私の人生がいい方向に変わったと思う。
今までの恋愛が全て霞むぐらい素敵な人で、一緒にいれることがとにかく嬉しくて、会えない時も幸せで満たされていて安心と信頼とたっぷりの甘えでできたとっても素敵なものだった。
わたしの価値観とぴったり合って、いろんな事を共有できるし、私がこんなに一緒にいて幸せだって感じれる人はもういない気がする。

彼は私の人生の伴走者だと思う。
何かで、結婚相手は一生の自分の味方って見たけどいまいちしっくりこなくて、味方っていうのも間違ってないと思うけど、彼以外にも友達や家族も仕事の人もわたしの味方だと思うから。

私は何歳になっても私のしたいようにするし、誰の指図も受けずにこれからも自分で考えた決断で生きていく。
そういう私の人生を一緒に走ってくれる人だと思う。彼は彼の人生があって、彼の人間関係とかやりたいこととか、彼自身の人生は彼だけのもので、それは彼のものとして尊重して、ふたりで重なり合うところもあればそうじゃないところもあるだろうけど、別々の人生を一緒に走ることが心地よくて、側にいてくれるだけで私自身がもっと力を発揮できて、幸せでいられるから、そういうことが大切だと思う。

私は私の好きな私で生きていく。
これからも。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集