詩誌「三」67号掲載【もういちどの海】水谷水奏
かえりみち
いつだって
なきたいほどに
ほんとうは
みんなに もういちどあいたい
みたいに
いつだって
ほんとうは
あの海に もういちどいきたい
とぼとぼ拾い物して
服の裾ぬらして
あるきたい
ひかるガラスをさらさら握り
ほとんどはうつむいて
そうして時々
とおくの鳥に気づいたふりして 顔あげて
2022年9月 三67号 水谷水奏 作
かえりみち
いつだって
なきたいほどに
ほんとうは
みんなに もういちどあいたい
みたいに
いつだって
ほんとうは
あの海に もういちどいきたい
とぼとぼ拾い物して
服の裾ぬらして
あるきたい
ひかるガラスをさらさら握り
ほとんどはうつむいて
そうして時々
とおくの鳥に気づいたふりして 顔あげて
2022年9月 三67号 水谷水奏 作