日本語教師コラム:#1.日本語教師のいいところと嫌なところ
こんにちは、Samieです。
今日は4年ほど日本語講師をやっていて良かったことと、よくないなと思ったことを書いていこうと思います。
私は日本語の講師をオンラインと対面授業とそれぞれ行っています。なのでどちらの良いところも悪いところもあるとお思っています。
オンライン日本語授業の良いところ
1.時間と場所にとらわれずに働くことができる
これは本当に声を大にして言いたいです。
例えば早朝6:00から授業があったとします。私がうっかり5:55に起きてしまっても間に合います。そして、もしそれが旅行中の朝だったとしても授業をすることが可能なのです。
今日は一日ゆっくりしたい。でも3時間だけ授業がある…という日がたまにあります。そういう日でもちゃんとお金を稼ぐことができるというのは心強い収入源ですよね。
2.円安でもドルや円で収入を得る事ができる
これは今日本が円安だからこそ感じる事ですが、円以外のお金で稼げる安心感はあると思っています。
Preplyなどのプラットフォームを使わなくても、個人で授業をする際にPaypalなどでユーロやドルで授業料をもらっていました。これは確かに経済的に円安、円高に左右されてしまうのですが、良い時はとても良いですね。
3.世界の国の事が知れる
私の生徒さんは今、いろんな国の方がいます。
ウクライナ、フィンランド、フランス、イギリス、アメリカ、クロアチア、タイ、韓国、中国など…
もちろん生徒さんによって話せる日本語レベルは異なりますが、必ず授業開始10分ほどはフリートークをするようにしています。
生徒さんのことも知れますし、生徒さんの文化をより知ることで日本文化との違いを説明しやすくなるからです。
なので、
この国ではこんな種類の差別がある…
今この国の問題はこんなことで…
最近のこの国の若い人はこれが好きで…
などの最新のその国のことを聞くことができるというのはとても興味深いです。
4.英語やフランス語の勉強にもなる
どうしても日本語の初心者の方には先生である私が英語やフランス語などの生徒さんに合わせた言葉で説明しないといけないことがたくさんあります。
そんな時に、言葉を忘れないためにも生徒さんが話すフランス語や英語を聞いてなるほどな、と思うことがたくさんあります。これは私もとても良い勉強になりますね。
オンライン授業のよくないところ
1.情報量が限られてきてしまう
どうしても対面とオンラインだと直接会って授業をした方が伝えられる情報が多くなります。
例え生徒さんが日本語がわからなくても、対面授業であれば私は日本語しか話さなくても私に意図を伝えることは難しくありません。
しかしオンラインであれば、限られたスクリーンの中で伝えていくしかないので、伝えられる情報や生徒さんから受け取れる情報は少なくなってしまう気がしてしまいます。
これはオンラインの授業だけやっていた時は気づきませんでしたが、対面授業を経験して初めて感じたもどかしさでした。
2.生徒さんの緊張感がない
これは生徒さんによると思うのです。
対面授業であれば授業中にお菓子を食べたり、タバコを吸ったり、スマホを見たりすることは決して許しません。
しかし、オンライン授業であればそれが先生側も気が付かないので許される雰囲気になってしまうのです。そこは非常に残念な点だと思いました。
注意をしても、でも私に迷惑をかけてないと言い張られてしまうと私は何も言えなくなってしまったので…
対面授業のいいところ
1.生徒さんの苦手や好きが直接伝わってくる
とても分かりやすいのです。オンラインの時よりも生徒さんのモチベーションや、調子の良し悪しが出会っただけですぐに分かります。
これは日本人の空気を読むという特殊技能の1つなのかも知れません。いつも生徒さんに驚かれます。
2.プレゼントをもらう
もちろん生徒さんによります。しかし私はよく生徒さんからお土産をもらったり、プレゼントをいただいていました。
これはもしかしたらフランスの文化のなのかも知れません。先生のことは尊敬するということが染み付いているのか…
私が観劇が好きだというと、生徒さんの勤めているオペラ座に招待してくれたことがありました。アニメイベントに行きたいとい言うと、余ったチケットを頂いたこともあります。そして、映画やシアター関係の仕事をしている生徒さんからは、チケットのをもらって見にきて欲しいと言われたこともあります。
それだけではありません。授業には限りがある方もいるので、授業が終わった後に拙い日本語でたくさんの手紙をもらったことがあります。
こういった形で感謝を示してもらうと、分かりやすく、そして私は単純な人間なのでとても嬉しいんです。これは対面授業ならではだと思いますね。
3.教科書を使って教えやすい
これは完全に私の主観です。オンラインより対面授業の方が教科書を逆算してスケジュールを作ったり、進みやすい気がします。生徒さんも理解してくれやすいようにも感じますしね。
対面授業のよくないところ
1.距離を掴みにくい
これはプレゼントをもらうという点の逆ですね。生徒からの好意が行きすぎてストーカーのようになってしまう方がたまにいらっしゃいました。
その場合に対面授業なので、避けることが非常に難しかった事があります。
授業中は出来るだけ笑顔で授業をします。しかしそれを好意を勘違いされたことが何度かありました。
先生にとって生徒はお客さんです。もちろん不快な思いをさせたいとは思わないものです。しかし、まれに生徒さんはそのように感じていない時はある、と言う事ですね。
2.生徒さんからドタキャンされると時間の無駄になる
大勢の人が集まるクラス授業ではなく、プライベートのレッスンで電車が止まってしまったり、病気になってしまうと急に授業をキャンセルされる方がいます。そう入った際は、せっかくその人のために学校へ行ったのにとんぼ帰りすることは多々ありました。
もっと事前に言っていただければ、来なくて良かったのに…と思ったことは1度や2度ではありません。
3.教材作りに時間がかかる
これはもしかしたら私だけかも知れません。
私は自分で教材を作ることが多いので非常に時間がかかってしまいます。もっと効率よく作る術を見つけるべきだなと常々思っていますよ…
いいところも悪いところもある
それはどの仕事もあることですよね。
決していいことばかりではないです。しかし、それをふまえて楽しいなと思えると、この仕事に向いているのではないかと思います。
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